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SHIBUYA109が開業35周年-「カリスマ店員」などの社会現象も

円柱のシリンダーが特徴的なSHIBUYA109外観

円柱のシリンダーが特徴的なSHIBUYA109外観

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 SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-5109)が4月28日、開業35周年を迎えた。

109から生まれた「トレンドやブーム」を表現した35周年のイメージビジュアル

 1979(昭和54)年の「シブヤの日」(4月28日)に、東急商業開発(現:東急モールズデベロップメント)が文化村通りと道玄坂が合流する元恋文横丁で「ファッションコミュニティー109」として開業した。1989年に現在の「SHIBUYA109」に改名。「マルキュー」の愛称で親しまれている。

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 営業面積は地下2階~8階の10フロア計1万220平方メートルで、124テナントが入居している。ファサード正面の円柱のシリンダー(エレベーターホール)が特徴的な建築は建築家・竹山実さんが手掛けた。

 開業当初、呉服店やメンズファッション、レコードショップなども入居していた同館。バブル崩壊の影響で売り上げが落ち込み始めたころ見直しを図り、当時地下1階で展開していたヤング・レディス・ファッションの売り上げが伸びていたことから、ターゲットをヤング・レディスに絞り込みブランドの誘致を開始。次第にティーンズファッションの中心地として知られるようになった。

 同館からは、いくつかの社会現象も生まれている。1992年ごろ、同館「ソニープラザ(現「プラザ」)」で扱いが始まったルーズソックスが全国的に大流行したほか、安室奈美恵さんのファッションをまねした「アムラー」が流行した1996年ごろには、安室さんの専属のスタイリストが109系ブランドで衣装をそろえていたことがティーンの間で話題となった。さらに、女子高生ブーム、コギャルブームといった現象からヤング・レディス・ファッション誌の創刊が相次ぎ、渋谷のファッションを取り上げる「ギャル雑誌」も多かった。1999年ごろには「カリスマ店員」と呼ばれるショップスタッフが注目を集めた。

 現在でも、毎年春と秋に行う大規模な改装時に、同館が実店舗1号店となる「109発」のブランド誘致を積極的に行うなど、「オリジナリティーと流行発信力の強化」を図っている。

 同日同社は35周年を機に「109ニュースシブヤ編集部」を開設したほか、館内約30店舗では同店限定の商品を5月14日まで期間販売。今月17日には、ショップ店員や来店客がモデルとして登場するムック本「SHIBUYA109 GIRLS SNAP」(700円)が発売される。

 35周年を迎え「本当に感謝の気持ちしかない」と話す同館総支配人の中里研二さん。「若者のファッションを引っ張っていかなくてはいけないと考えているので、節目の年として守りではなく新しいことにチャレンジしたい。渋谷系・原宿系などのくくりではなく、面白いことをやっている人やブランドを誘致していきたい」と意欲を見せる。

 渋谷ヒカリエ(渋谷2)の開業など東急グループでは「大人向けの街づくり」を推進しているが、「10~20代前半の若い女性が世界中から訪れる施設を目指し、アパレルだけではなく新しいサービスの店など、さまざまなことを発信していければ」話す。近年では外国人旅行客の来館も増えているため「インバウンドも強化していく」とも。

 営業時間は10時~21時(一部店舗は異なる)。

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