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Bリーグ2018-19 サンロッカーズ渋谷「ファン感謝祭」 「令和」あり「U.S.A.」ありの1時間半

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 昨年10月に始まり、4月21日にレギュラーシーズン60試合を終えた男子プロバスケ「Bリーグ」の3季目。最終戦をホームアリーナ、青山学院記念館で迎えたサンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)は試合終了後の熱気がにわかに残るコート上でファン感謝祭を開いた。けがで戦線離脱していた選手を含めた全選手、全コーチ陣らが参加。800人を超えるファンが集まった。

 司会を務めたアリーナMCのパトリック・ユウさんと、元選手でチームのアンバサダーである酒井泰滋さんの呼び掛けでオープニングを飾ったのは、チア「サンロッカーガールズ」とマスコット「サンディー」のパフォーマンス。苦しい試合の時もホームアリーナを盛り上げたキレのあるダンスパフォーマンスを披露した。

 続いて、試合前の選手入場時に使われているBGMに合わせて選手やコーチたちが入場。「こんばんは。短い時間ですけれど楽しんでいってください」とキャプテン満原優樹選手の開会宣言でファン感謝祭は始まった。

 最初に行われたのは「借り人競争」。選手たちが出された「お題」に該当する人をファンの中から見つけ出し連れてくるもの。4人1組3回行われた予選で、各組1位が決勝に進むルール。

 しかし、伊佐勉ヘッドコーチ(HC)、伊藤駿(たかし)選手、ベンドラメ礼生選手、マーカリ・サンダース・フリソン選手の4人で行われた予選第2組、最後に戻ってきた伊藤選手の「物言い」で急きょルールを変更。お題が「早口言葉がうまそうな人」であることから、4人それぞれが早口言葉を言い、会場に集まったファンの拍手の多さで1位を決めることに。最終判断を委ねられたのは酒井さんで、悩んだ挙げ句、伊藤選手が連れてきた女の子に軍配が上がり、最初に戻ってきた伊佐HCは予選敗退となった。

 続く予選第3組のメンバーは、清水太志郎選手、長谷川智也選手、ファイ・サンバ選手、杉浦佑成選手の4人。スタート前から怪しげな動きを見せていたのはチーム最年長の清水選手。開始の合図とともに長谷川選手とファイ選手が客席の方に向かう中、清水選手はプロ1年目の杉浦選手に襲い掛かり、伊藤選手の協力も得て片足の靴を脱がせてスタートを遅らせた。ひと悶着している間に一番に戻ってきた長谷川選手が予選を勝ち抜けた。当の清水選手は間違えて地下1階に行ってしまい、最後のゴールとなった。

 満原選手、伊藤選手、長谷川選手の3人で行われた決勝は、フリースロー対決ということもあり、予選以上にじっくりと人選を行った3人。長谷川選手がカイル・ベイリーアシスタントコーチ(AC)の兄を指名すると、(特に)選手たちが盛り立てるが、シュートは惜しくもリングをかすめ外れた。続く伊藤選手が引っ張り出したのは、SR渋谷の応援番組「S Rocks」にも出演しているお笑いコンビ「敏感ファイル」の柘植達大(つげ・たつひろ)さん。(試合中はアウェーチームのフリースロー時に起こる)ブーイングの中放ったシュートはリングに嫌われ、場内からは笑いが起こった。見事優勝したのは満原選手。連れてきたのは、チームのシューターでもある長谷川選手のユニホームを着た女性。ボールがリングに吸い込まれた瞬間、満原選手はガッツポーズを見せ喜んだ。

 続くゲームは、選手たちが小学生以下の子どもたちと対戦。行われたのは、クリニックの時にウオーミングで行っているという「ボール取り」ゲーム。ランダムにコールされる「頭・肩・膝」に合わせて、該当する箇所を触っていき、「ボール」の合図でボールを早く取った人が勝ちとなるもの。多くの子どもたちが参加したことから、選手1人に対して2~3人の子どもたちが戦いを挑んだ。子ども相手に「本気で」ボールを取りに行く選手も見られ、場内からは「大人げない」と抗議の声も上がった。

 回数を重ねるごとに人数が減っていき迎えた最終戦。選手の中で残ったのは満原選手で、子ども2人の3人で行われた。ここでは、「頭」のコールでボールを取るルールに変更。杉浦選手が満原選手の邪魔を試みたが、満原選手がボールを取る結果となりやり直し。ここで、コールをしていた山内盛久選手が機転を利かせ、1回目で「頭」をコール。見事女の子がボールを取り優勝した。

 続いて登場したのはサンディー。試合のタイムアウト時にファンを巻き込んで行う「サンディーmeets FANS」の選手版として、ベンドラメ選手と杉浦選手を巻き込んだパフォーマンスを披露。展開したのは、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の、さまざまな「T」文字を探すネタ「TT兄弟」のパロディー「SS兄弟」。「サンロッカーズ渋谷」「渋谷」など頭文字が「S」のものを見つけていく中、ターゲットにされたのは清水選手。清水の「S」かと思いきや、平成生まれの2人に「昭和おじさんのS」と指摘された。その流れでゴールデンボンバーの「令和」が流れると、秋葉真司選手やライアン・ケリー選手、会場のファンらを巻き込み全員でダンス。フィナーレで清水選手が、顔にしわを書かれ「令和」と書かれたパネルを手に登場すると、笑いと拍手が沸き起こった。

 最後のアトラクションとなった「ジェスチャーゲーム」では選手とコーチらを2チームに分け、制限時間内にどちらが多く答えられるかを競った。回答者はけがをしている広瀬健太選手、山内選手、盛實海翔(もりざね・かいと)選手、酒井さんが務めた。「カエル」「警察官」「飛行機」「マジシャン」などを選手たちが体で表現し盛り上がりを見せる中、廣瀬慶介AC率いるチームのチャレンジ中に、問題が分からなくなるトラブルが発生。一度時間を止め再開した結果、19問正解し勝利となった。ここで、敗れたサンダース・フリソン選手が「納得いかない」と抗議したが、進行役のパトリックさんは「でも、勝負は勝負」と訴えを退けた。

 敗れたチームの罰ゲームはDA PUMPの「U.S.A.」ダンス。その中には、勝利したはずのロバート・サクレ選手もノリノリで参加する姿も見られた。途中からは、完ぺきなダンスを見せていたベンドラメ選手が、ファンたちの歓声を独り占めした。

 締めくくりには、コーチ陣・スタッフ陣、選手たちがそれぞれあいさつ。

伊佐勉HC
(シーズン)最初から今日まで本当にありがとうございました。最後の数試合はホームで負けてしまいましたが、今季はホームでの勝率が良くて皆さんお声援のおかげでしかないです。来シーズンもまた一からチーム一丸となって頑張りますので応援お願いします。

カイル・ベイリーAC
(日本語で)今シーズン、サポートありがとうございます。

廣瀬慶介AC
今シーズンも1年間応援ありがとうございました。27勝33敗、つまり33回勝つチャンスがあります。来シーズンはもっと勝ち星を増やしますので応援よろしくお願いします。

吉田修久スポーツサイエンス&パフォーマンスディレクター
多くの応援と、会場まで足を運んでくださりありがとうございました。私たちのパフォーマンスチームは陰ながらサポートする立場ですが、できるだけのことをしてきたつもりですし、これからももっと頑張らせたいと思っています。皆さんも一緒に後ろから選手をサポートしていただければ。

中尾優作トレーナー
1年間応援ありがとうございました。終盤にけが人が増えてしまって、選手たちがここでプレーをする姿を見せられなかったのがすごく残念です。けがをした選手はオフの間にリハビリをして、次また皆さんの前でプレーできるように一生懸命頑張ってくれると思うので。皆さんも選手たちがここで再びプレーするのを楽しみに過ごして下さい。

太細由香利トレーナー
毎回会場まで来て、すごい盛り上がりの出る応援をしてくださってありがとうございました。来シーズン、さらにいいチームになるよう一緒に頑張っていけたら。

アセニヨス・ケネスマネジャー
Bリーグが発足して3年がたち、毎年、青学でのホームでの声援が大きくなってきていると感じています。試合中、勝っていても負けていても大きい声援を送り続けていただきありがとうございました。来年もチームのサポートよろしくお願いします。

岡部大河マネジャー
27勝33敗という結果でしたが、そのうち17勝がホームでの勝利。大勢いる皆さんの応援のおかげでできた17勝だと思います。来シーズンも引き続きSR渋谷の応援お願いします。

清水太志郎選手
1シーズン応援ありがとうございました。本当に応援・歓声は一生忘れるとは無いと思います。選手はいつか引退が来るので、その脳裏に残るような応援をこれからもよろしくお願いします。SR渋谷を、本当によろしくお願いします。

秋葉真司選手
1シーズン応援ありがとうございました。自分自身途中加入だったのですが、皆さんに励まされてここまでやってこられました。特に、最終節の試合は、ファンの皆さんもチームも一つになった瞬間に鳥肌が立って、今でも残っています。来シーズンはもっともっと(会場を)黄色に染めて、また皆さんと一緒に戦いたいと思っています。これからも応援お願いします。

ファイ・サンバ選手
皆さんこんにちは。いつもご支援ご声援ありがとうございます。シーズン60試合終わって、課題がたくさん出たと思います。この夏、まずは体を休めて、見付けた課題を一生懸命努力して来季成長している姿を見に来てください。ありがとうございました。

ロバート・サクレ選手
シーズンを通してサポートありがとうございました。本当に最高のファンです。愛しています。

伊藤駿選手
2年連続チャンピオンシップに出られなかったのは本当にふがいないし、個人的にもすごく反省しています。この悔しさを次のシーズンにぶつけたいと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。

ベンドラメ礼生選手
サンロッカーズでは3年目が終わったのですが、アーリーエントリーの時から考えると想像もつかないくらい観客も増えたし、盛り上がりもすごいと感じています。他のチームもどんどん大きくなってBリーグ自体も盛り上がって、サンロッカーズもどんどん大きくなっているのを毎試合感じています。日本のバスケットがもっと大きくなるようにサポートをお願いしたいですし、Bリーグを、SR渋谷をこれからも応援お願いします。

マーカリ・サンダース・フリソン選手
今日は試合、ファン感謝祭に参加いただきありがとうございます。シーズン中はホームだけでなく、アウェーの長い旅にも一緒に来ていただきありがとうございました。

杉浦佑成選手
今シーズンも応援ありがとうございました。アウェーに比べてホームの勝率が高かったのは皆さんの声援のおかげだったと思っています。頑張りましょう!

長谷川智也選手
1年間応援ありがとうございました。2年連続でチャンピオンシップを逃してしまったことはすごく申し訳ない気持ちです。すみませんでした。個人的には試合に出ていないですが、「SHIBUYA SHOOTOUT」の日に(選手が)紫のユニホームを着て皆さんも紫のグッズを身につけていただき、あの中地区チャンピオンの新潟(アルビレックスBB)を倒せたことが印象に残っています。来年もあの盛り上がりがスタンダードになれるように僕たちも頑張っていきますので、よろしくお願いします。

広瀬健太選手
チャンピオンシップが懸かっている試合が続いているところでけがをしてしまい、チームの力になれなかったことはすごく残念に思っています。今回すごく大きなけがをしてしまい、これから大変なんですけど…。(山内選手と盛實海翔選手の)2人が松葉杖を突いているんですけど、僕の方がリハビリは長く、(来季の)開幕に間に合うかどうか分からないんですが、しっかり直してまたチームの力になれるよう、チャンピオンシップに向けて戦えるよう頑張っていきます。引き続き応援お願いします。

山内盛久選手
今シーズンも応援ありがとうございました。個人的にはシーズン終盤の大事な所でけがをしてしまって、チームに迷惑をかけてしまったのですごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。性格上、「けがしたら直せばいいや」という感覚だったんですけど、すごく皆さんの励ましのメッセージを頂いて、心配してくださって、逆に重いけがなのかなって思わされて…。それでもまた元気にこのコートでバスケットできるように直しますので、引き続き応援よろしくお願いたします。

ライアン・ケリー選手
こんにちは(日本語)。今シーズン、良い時も悪い時も常にサポートいただきありがとうございます。自分は初めて生活する場所だったんですけど、この美しい国で快適に過ごせたことも感謝しています。(日本語で)ありがとう。

盛實海翔選手
3カ月ちょっとという短い期間でしたが、皆さんの声援のおかげで楽しくプレーできました。自分は、春から大学4年生で、ぜひ大学の試合も見に来てほしいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

満原優樹選手
今シーズも応援ありがとうございました。個人として実力の無さと、(キャプテンとして)チームを引っ張っていけなかったことが結果につながっていると思います。来シーズン、人間的にもプレーヤーとして力を付けて戻ってきたいと思っています。応援ありがとうございました。

 最後、選手たちが客席にTシャツを投げ込み、約1時間30分のファン感謝祭に幕を閉じた。

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