
大型犬カフェ「犬席屋」(渋谷区神宮前4)が「犬の日」である11月1日、表参道エリアにオープンする。
同店を経営するWAKUMIND(中央区)の社長・青木理咲さんは「大型犬が大好き」と言い、自身が覚えていないほど小さな頃から犬の絵本を読み、実家では小型犬を飼っていたと言う。大型犬は住環境の課題などから飼えなかったという。
大型犬は「見た目に反してめっちゃ甘えん坊で人懐っこい」(青木さん)と魅力を話し、10年ほど前から夢として「大型犬カフェ」出店を抱いていた。韓国での流行からサモエドカフェが注目を集めていたこともあり、「今がチャンス」と出店を決め、約1年かけて準備してきた。
出店場所は「流行に敏感な人が来街する」ことやデザイン性にこだわっていること、カップルや外国人観光客が「気軽に利用できる」場所として、表参道エリアを選んだ。場所は表参道ヒルズの裏手。3階建ての物件で、店舗面積は99.5坪(3階は犬の居住エリア)。白を基調にする店舗は、店内をはじめ2階につながるアーチなどにも草花を装飾。1階は韓国の雰囲気、2階は世界遺産であるイタリア・アルベロベッロの町並みを着想源に仕上げた。
触れ合える犬は青木さんの「憧れが詰まった」18匹で、1歳未満が中心。安全に触れ合えるよう、しつけ教室と連携してトレーニングを積んでいる。「甘え上手」というレオンベルガーのサシャ、「人が大好き」というオーストラリアンシェパードのサボ、「高貴」なボルゾイのロビン、「距離感ゼロ」というオールドイングリッシュシープドッグのポチタ、「1番の甘えん坊」であるバーニーズマウンテンドッグのウタなど。犬を迎えるのが「一番大変だった」と言い、世界で最も大きいと言われている「アイリッシュウルフハウンド」のキルアは海外から輸入し、9月に来日。1歳ながら現在の体高は1メートルほどある。
1階は12月ごろにオープンを予定するカフェ。席数は約60席で、ペット同伴で利用できるテラス席も用意する。同フロアでは主にサモエド・アーニャが「店員」として来店客を迎える。メニューは、オリジナルブレンドのコーヒー(990円)をはじめ、抹茶やココアなどを用意するラテ(1,100円~)、南青山などに店舗を構える紅茶専門店「Uf-fu」の紅茶(アールグレイ880円ほか)などのドリンク、バスクチーズケーキ、アフォガートなどの軽食を用意。カフェラテ(1,100円)には、同店に在籍する18匹(1杯につき1匹)のイラストをプリントして提供する。客単価は1,000円~1,500円程度を見込む。
2階は犬と触れ合う専用のフロア。個室12室(2人向け9室、4人向け3室)とフリースペースで構成。最初に個室で犬と「相席」時間(約5分、犬種はランダム)を過ごすことができる。その後は、個室から出てフリースペースでさまざまな犬と触れ合える。利用料は30分4,000円(土曜・日曜・祝日は4,200円)。予約可。有料オプションとして好きな犬を抱っこしてフォトスペースでの写真撮影(1,000円)なども用意。2階予約者は、来店当日に1階のカフェも利用するとドリンクが割引になるサービスも予定する。
青木さんは「当店ではわくわくを届けられたらと思っている。癒やしや、フォトスポットも用意しているので映えを求める方など、とにかく非日常を味わえる空間に仕上げた。1階の小さいワンちゃんで慣れていただき、2階にいるめちゃくちゃ大きいワンちゃんを楽しんでいただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は、1階=11時~20時(土曜・日曜・祝日は10時30分~)、2階=11時~20時(同10時~、30分入れ替え制)。