
企画展「生命の樹―もうひとつの太陽の塔―」が7月2日、岡本太郎記念館(港区南青山6)で始まる。
「生命の樹」は、万博記念公園に設置されている「太陽の塔」内に造られた構造物。芸術家・岡本太郎がデザインした太陽の塔は、1970(昭和45)年に開かれた大阪万博のシンボルゾーンにテーマ館として制作。太陽の塔計画当初から内部に擁していた生命の樹は、高さ約41メートル。樹の幹や枝には単細胞生物をはじめ、爬虫類、恐竜、旧石器時代のヒトなど生き物33種292体の模型が取り付けられていた。来場客は、エスカレーター4基を乗り継ぎながら40億年の生物進化の過程を体感できるようになっていた。
塔の内部は万博終了後に非公開となり、生物の模型の多くは失われていたというが、内部再生事業が進められ、2018(平成30)年に一般公開された。同展では生命の樹にスポットライトを当て、再生後の生命の樹を「正確に」再現して制作した縮尺15分の1モデルを展示。全体を鳥瞰(ちょうかん)視点で見られるようにする。
開館時間は10時~18時。入館料は、一般=650円、小学生=300円。11月3日まで。