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渋谷・Bunkamuraで「レーピン展」-油彩画・素描80点一堂に

イリヤ・レーピンが自身の妻を描いた「休息―妻ヴェーラ・レーピナの肖像」(1882年、油彩・キャンバス、国立トレチャコフ美術館所蔵)©The State Tretyakov Gallery

イリヤ・レーピンが自身の妻を描いた「休息―妻ヴェーラ・レーピナの肖像」(1882年、油彩・キャンバス、国立トレチャコフ美術館所蔵)©The State Tretyakov Gallery

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 渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で現在、回顧展「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」が開催されている。

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 1844年ウクライナ・チェグーエフで屯田兵の両親の間に生まれたイリヤ・レーピン。1854年10歳で軍事地形測量学校に通い製図とドローイングを学んだ後、1857年にイコン(聖像)を描く画家の工房に入る。1864年20歳の時にロシアの画家イワン・クラムスコイと知り合ったほか、美術アカデミーに正式に入学。1873年に公開された「ヴォルガの船曳き」が称賛を浴び、同時期に実業家で美術コレクターのトレチャコフと知遇を得た。1878年に移動美術展覧会(移動派)会員になるも1887年には脱会。以降も出品者として参加は続ける。1981~1982年にはサンクト・ベテルブルクとモスクワで大規模な個展を開いた。1930年、86歳で逝去。

 国立トレチャコフ美術館に収蔵されている作品から、初期から晩年までのさまざまなジャンルの油彩画・素描約80点を展示する回顧展となる同展。作品は、肘掛け椅子でまどろむレーピンの妻ヴェーラ・レーピナ(1855-1917)を正面から描いたもので、右腕には喪章と思われる黒いリボンが巻かれている「休息-妻ヴェーラ・レーピナの肖像」(1882年)や、「皇女ソフィア」(1879年)、「思いがけなく」(1884年~1886年)、「作曲家モデスト・ムソルグスキー」(1881年)など。

 開館時間は10時~19時(金曜・土曜は21時まで)。入館料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。10月8日まで。

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