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渋谷・宇田川町に「ウーダの谷のマメヒコ飯店」-とんかつ喫茶から業態転換

「カフエ マメヒコ part3」の趣をなるべく残した店内

「カフエ マメヒコ part3」の趣をなるべく残した店内

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 渋谷・宇田川町のとんかつ喫茶「カフエ マメヒコ part3」が12月1日、カフェ「ウーダの谷のマメヒコ飯店」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3780-0045)としてリニューアルオープンした。経営はセレンディピティ(世田谷区)。

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 「日本古来の『豆』をデザートに、おいしいコーヒーが飲める新しいカフェ」をコンセプトに2005年、「カフエ マメヒコ」1号店を三軒茶屋(世田谷区)に開業した同社。2008年には渋谷店(宇田川町)をオープンし、昨年春からは自社農園「ハタケマメヒコ」(北海道・十勝)の運営も始めた。

 直営3号店となる「カフエ マメヒコ part3」は昨年、神山町で約30年間営業していた定食店「八竹亭」の店主との出会いからオープンしたが、その店主が体調を崩し退職することになった。悩んだ結果、「ウーダの谷のマメヒコ飯店」へのリニューアルを決意。店名の「ウーダの谷」は「宇田川」の地名と、地形が谷であることから名付けた。

 店舗面積は約25坪。席数はカウンター席11席、テーブル席24席の計35席を用意。店内を3つのパートに区切っていた壁を取り払ったほか、かねて喫茶空間で使っていたカウンター、ナラの木を使ったオーダーメードの棚など、「カフエ マメヒコ part3」の趣をなるべく残した。テーブルの天板には、以前「とんかつ」パートのカウンターに使っていた白木を再利用した。1週間有効の「定期券」(1,000円)も発行し、対象メニューをリーズナブルな価格で提供する。

 1号店オープン時からケンボロー・ホエー豚を飼育・加工販売している「源ファーム」(北海道広尾郡)から肉を仕入れていたことから、豚肉を中心とした「中華風家庭料理」を提供。料理は10年以上料理教室を開いていた経験を持つ料理長・滝口博子さんが考案した。モーニングには粥(かゆ)に和三盆を入れた「甘豆粥」(250円、定期券利用=無料)などの粥、「薄塩豆乳」(250円)など、ハタケマメヒコで育てた大豆と十勝産の大豆をブレンドした自家製豆乳を使った豆乳メニューを用意。

 ランチには、貝豆や大豆、金時など異なる豆を使った飯と、煮物や焼き物など、その日調達できる肉の部位などで作った豚肉料理が付く「今日のお豚とお豆飯」(小=800円、並=900円、いずれも定期券利用=無料/大大=1,100円、定期権利用=400円)を提供する。ディナーには、「自信作飯店特製甘汁チャーシュー」「骨付き豚とこんにゃくのプーアル茶煮」(いずれも小=500円、大=1,200円)などの豚肉料理や、季節ごとに旬な野菜を使う野菜料理などをそろえる。「自信作チャーシュー包子(パオズ)」(250円、定期券利用=100円)、「肉包子」(300円、同=150円)などの包子はいずれの時間帯も提供する。

 ドリンクはオリジナルブレンド茶を煮出し、ミルクで割った「自信作ミルクティー」(450円)、インドやスリランカなどの紅茶を中心にそろえる。丼に茶葉とお湯を入れ蒸らし、レンゲで茶杯に分けて飲む「農夫式」とティーポットのいずれかの飲み方から選ぶことができる台湾茶は「凍頂ウーロン茶」(農夫=650円、ティーポット=600円)、「梅山高山茶」(同=700円、同=650円)などを用意する。

 オープン後は男女共に30代を中心に来店があるという。「カフエ マメヒコ part3」が大人向けだったこともあり、「リニューアルで(年齢層が)若くなった。パート3からのお客さまもいらっしゃるが、近隣に勤めていらっしゃる方が増えた」と滝口さん。「ここまでリニューアルしたので、まずは多くの方に知っていただきたい。肉の熟成度が日によって異なることもあるが、毎日健康的な料理を食べていただきたいので、全て手作りしている。気楽な感じで日常使いしていただければ」と話す。

 営業時間は9時~21時(モーニングは9時~12時、ランチは12時~14時30分)。日曜定休。12月30日~1月3日は休み。

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