食べる

渋谷にフォーの店「ハノイのホイさん」-ベトナムの学生支援で開く

ベトナムの写真やベトナムで購入した木製帆船模型、陶器をディスプレーする店内

ベトナムの写真やベトナムで購入した木製帆船模型、陶器をディスプレーする店内

  • 0

  •  

 渋谷・桜丘町に「フォーの店 ハノイのホイさん」(渋谷区桜丘町、TEL 03-3464-8450)がオープンして2カ月がたった。経営は教育事業を中心に手掛ける法学館(同)。

「牛肉のフォー・ボー」

[広告]

 同社のメーン事業である司法試験をはじめとする法律系の受験指導校「伊藤塾」を立ち上げる際、「日本から世界、特にアジアで活躍する法律家を養成すること」を目的の一つに掲げたことから、伊藤真塾長らが毎年学生とアジア各地に足を運んでいるという。

 昨年、ハノイの法学科大学で日本法を学んでいる学生たちに伊藤塾長が日本の憲法について講演する機会があり、日本に来て勉強するには資金的なことを含め生活環境が整っていないことを知った。そこで、生活環境を整備するとともに勉強の支援もしたいと考え、ベトナムの学生支援の場として同店を開いた。「食文化から入って、日本人の学生、特に法律を学ぶ学生が資格をとったらベトナムに行って仕事をしたい、ベトナムのことを勉強したいと考えるようになってくれたら」(稲葉文武店長)。

 店舗面積は約28坪。ファサードはベトナム国旗をイメージした赤が基調。店内は、ベトナム現地の店をイメージし、あえて天井をスケルトンにし、配管やコンクリートを露出させたほか、ベトナムの写真やベトナムで購入した木製帆船模型、陶器をディスプレーするなど「異国情緒あふれる空間」をつくり出した。

 フォーは化学調味料を一切使用しない2種類の自家製スープを使用。ガー(鶏)のスープは鶏ガラから12時間以上かけてだしを取った「あっさりした体に優しい」スープ。ボー(牛)のスープは、牛骨を3日間煮込んでだしを取る「コクがありながらも、しつこくない本場の味」が特徴。ランチには「鶏肉のフォー・ガー」「海鮮のフォー・ガー」「牛肉のフォー・ボー」から1種、揚げ春巻き、生春巻、「ベトナム流 屋台ごはん」から1種を選ぶフォーのセット(780円~880円、フォー、サイドディッシュは単品でも注文可能)を用意。

 ディナーには、「鶏肉のフォー・ガー」(680円、ミニフォー=480円)や夏季限定の「ミントが香る冷やしフォー・ガー」「レモングラスが香る冷やしフォー・ボー」(各780円)など各種フォーをはじめ、「バインセオ(ベトナム風お好み焼き)」「鶏肉のレモングラス炒め」「えびの生春巻き」(各680円、追加は1本380円)などの一品料理、デザートには「季節果物のチェー」(380円)を提供。アルコールは「333ビール」(缶、600円)、ベトナム発プレミアムビール「サイゴンスペシャル」(600円)、ベトナムワイン(グラス500円、ボトル3,800円)などをそろえる。ディナーの客単価は2,000円前後。

 オープン後は20代半ば~40代を中心に、外国人のオフィスワーカーや観光客の来店も多いという。「オープンしてみてベトナム料理やフォーを食べたことがない方が非常に多いことが分かった。フォーをはじめ、ベトナム料理は日本人に受け入れやすい味だと思うので、これからは年齢・性別問わず多くの方に気軽に立ち寄っていただけるような店にしていきたい」と稲葉店長。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~23時。日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース