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渋谷で「SO+ZO映像祭」-桑沢・東京造形大卒業生の作品を特集上映

特集では学生時代の作品など「なかなか見ることのできない作品」を中心に上映(写真=諏訪敦彦監督「はなされるGANG」より)

特集では学生時代の作品など「なかなか見ることのできない作品」を中心に上映(写真=諏訪敦彦監督「はなされるGANG」より)

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 円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で1月29日、専門学校「桑沢デザイン研究所」(神南1)と「東京造形大学」(八王子市)卒業生の映像作品を紹介する映画祭「SO+ZO映像祭2011」が始まった。

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 両校創立者として知られる桑澤洋子生誕100年記念企画「SO+ZO MOVEMENT」の一環で開催。両校の「桑=SO」と「造=ZO」から命名した同企画は、昨年11月に渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2)で、両校出身のインテリアデザイナーやアートディレクターの作品を紹介する企画展「SO+ZO 展 未来をひらく造形の過去と現在 1960s→」を開催。

 今回は、映画や映像、アニメーション、広告映像などの映像分野で活動する作家たちの作品を紹介。昨年11月に公開された映画「ゲゲゲの女房」監督の鈴木卓爾さんの青春映画「にじ」(1987年)や、高校時代から自主映画製作を行い「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)で「第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞」を、「ゼロの焦点」(2009年)で日本アカデミー賞優秀作品賞監督賞を受賞するなどし活躍する犬童一心さんの長編映画デビュー作「二人が喋ってる。」(1995年)、サントリーやJR東日本などのCMやアーティストのPVなどを担当している豊永利明さんのショートフィルム「Chocolate」(2008年)などの作品を上映する。

 若手では、2007年に桑沢デザイン研究所に入学し、写真アルバムサイトの運営などを手がけるパラカロ(三鷹市)のデザイナーとして活動する藤田篤真さんの「サランラップアニメーション」(2010年)などを上映。ほかに、アートディレクター浅葉克己さんが手がけたCFをコンセプトや「撮影秘話」を含め紹介する「浅葉克己ディレクションCF集」、アニメーション制作を中心とした作家ユニット「IKIF」が手がけたアニメーション作品「阿耳曼陀羅(二)」(1986年)、「スクリーン・トーン・ミュージック」(1992年)などを上映する。

 「はなされるGANG」(1985年)を上映する映画監督の諏訪敦彦さんは「(両校の)卒業生の中で主に映像分野で活躍する作家たちの作品を集めた初めての映画祭。今回の上映作品は各作家の代表作ではなく、学生時代の作品など現在DVDなどではなかなか見ることのできない作品の中心に選んだ」とコメントする。

 開催時間は各日21時~23時。入場料は800円(2回目以降半券提示で600円)。2月11日まで。

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