原宿で米人気写真家アリ・マルコポラスさん新作展-本人自作・限定ZINEも

カラー写真24点と、モノクロ作品8点が並ぶ会場。背後の壁面にプロジェクターで映像が投影され、独自の雰囲気を醸し出す

カラー写真24点と、モノクロ作品8点が並ぶ会場。背後の壁面にプロジェクターで映像が投影され、独自の雰囲気を醸し出す

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 カリフォルニア在住のフォトグラファー、アリ・マルコポラスさんの新作展「the Situation」が9月8日、原宿の展示・イベントスペース「VACANT(バカント)」(渋谷区神宮前3、TEL 03-6459-2962)で始まった。主催は同スペースを運営する「NO IDEA」(同)。

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同展は、NY在住のフリーキュレーターで、アンディ・ウォーホルなどの展示会も手がけた河内タカさんの提案により開催。80年代にウォーホルのアシスタントも務めたマルコポラスさんの、東京で3度目の個展となる。

 マルコポラスさんはアムステルダム出身、北カリフォルニア在住のフォトグラファーで映像作家。80年代から90年代までのNYのサブカルチャーシーンに生きる若者の姿を、「詩的」なスタイルでとらえた写真で知られる。

 現在まで、ヒップ・ホップやスケーターなどのカルチャーシーンを舞台に、アーティストやストリートキッズを撮影。その作風について、NO IDEAの中村圭佑さんは「日常的なものを自然なスタイルで撮影している」と話し、「彼の作品が本当に『リアル』な現場から生まれていることがよく分かった」と続ける。

 会場では、最新写真集「The Situation」(BCCKS刊)から選んだカラー作品24点と、プリンターで出力したモノクロ作品8点を展示。NYでのカーレースの様子をワンカットで追った映像や、少年の顔をとらえた数十秒のループ映像など、これまで「あまり人に見せたことがない」という動画も公開する。

 写真集に加え、50部限定のサイン入りZINE(2,000円)や、100部限定のZINE(700円)、Tシャツも販売する。「展示2日前に突然思い立ち、本人もミシンで手作りしていた」という50部のZINEは「キッズたちに少しでも作品を見てもらえれば」との思いで、「子どもの時、自分もアーティストの作品を欲しいと思った感覚を『還元した』」という。今回の来日時、東京で撮影した作品も収める。

 営業時間は13時~20時。入場料は500円。今月20日まで。

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