アフリカ出身の英・建築家デイヴィッド・アジャイさん、日本初個展-南青山で

「モスクワ経営管理大学院SKOLKOVO」(ロシア、2010年竣工予定)©Ed Reeve

「モスクワ経営管理大学院SKOLKOVO」(ロシア、2010年竣工予定)©Ed Reeve

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 イギリスの現代建築を代表する建築家の一人で、アフリカ出身のデイヴィッド・アジャイさんの日本初の個展「OUTPUT(アウトプット)」が現在、TOTOが運営する建築・デザイン専門ギャラリー「ギャラリー・間(ま)」(港区南青山1、TEL 03-3402-1010)で開催されている。

 1966年タンザニア生まれのアジャイさんは、1979年に渡英し建築を学び、英国王立芸術大学在学中には交換留学生として日本に8か月間留学。日本美術と建築を学び、1993年の修士課程修了後は建築事務所勤務などを経て、2000年に自身の事務所アジャイ・アソシエイツを設立した。素材、デザイン、光の演出などでの独創性の高さが特徴で、同世代のイギリス人建築家をけん引する存在として広く知られる。現在、ロンドン・ベルリン・NYにオフィスがある。

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 同事務所開設から10年を迎え、アジャイさんのこれまでの活動を振り返る同展。会場では、「光と都市」をテーマに、初期の代表作から進行中の巨大プロジェクト「モスクワ経営管理大学院SKOLKOVO(スコルコボ)」までの主要な作品9点を紹介。ロンドン旧市街に構える、黒いファサードと日差しあふれる内部との対比が鮮やかな個人邸「ダーティ・ハウス」(ロンドン)、青と緑の色ガラスの外観が特徴の図書館「アイデア・ストア・ホワイトチャペル通り」(ロンドン、2005年)など、素材と色彩の大胆な組み合わせや光の操作によって表情を変える作品の情景を、建築模型・図面・実作写真を通して公開する。

 TOTO出版ではあわせて、アジャイさんの日本初の作品集「DAVID ADJAYE OUTPUT」も発行。写真と図面で最新作を含む主要28作品を紹介しながら、本人によるエッセイと、インタビューも収録する。

 担当キュレーターは「アジャイにとって、都市の建築をいかに作るかという問題に、光が重要な役割を果たしている」と話し、「展示では、それぞれの作品の断片を写真で見せることにより、全体として彼の考え方が感じ取れるようにした。また模型には実際の建築への日差しを意識してライティングした」と明かす。作品集の中でも「光の効果を強調するためモノクロ写真を使用した」。

 営業時間は=11時~18時(金曜日のみ19時まで)。休館日は、日曜、月曜(8月8日~同16日)。入場無料。9月18日まで。