東工大院生らがサイエンスカフェ-からくり人形通して「ときめき」解き明かす

東工大院生が企画する「サイエンスカフェ」が開催する。写真=昨年の様子

東工大院生が企画する「サイエンスカフェ」が開催する。写真=昨年の様子

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 東京工業大学(目黒区)の大学院生が企画・運営するサイエンスカフェ「トキメキはわかちあ えるのか?~からくり人形から見えてくるもの~」が1月30日、中目黒の「レンタルスペース さくら」(中目黒2)で開催される。

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 同イベントは、同大学院総合科目「科学技術コミュニケーション論」講義の一環で行うもの。2005年から毎年テーマや場所を変えながら開催。「科学と社会のかかわりについて科学者と一般市民が語り合うコミュニケーションの場を作ること」を目指している。

 場所やテーマにより客層は変わるが、昨年1月の「過冷却」をテーマにした回では、20代が半数を占めたが、10~60代の幅広い層が参加した。参加者からは「普段接することのない東工大の学生と話すことができて面白かった」などの声が寄せられたという。

 今回のテーマ「トキメキ」。「からくり人形」を焦点を合わせ、「どんな点が人々をときめかせるのか」を、実験を交えながら「解き明かす」。東京工業大学院情報理工学研究科1年の塚本隆史さんは「これまでに取り扱わなかった『アート』という分野を取り扱いと考え、誰もが持っているが実際にその内容を意識したことがあまりない『ときめき』をテーマにしようと考えた」とし、「からくり人形には技術のほかにも、芸術や歴史という多方面の視点が考えられ、カフェがより一層奥深いものになると考えた」と話す。

 当日は同大学院生と学部生が進行役を務め、からくり人形の仕組みや歴史を解説するほか、からくり人形をその場で一部改造し、「動きが変わると人の目にどう映るのか」「魅力が増すのかそれとも半減するのか」なども検証する。

 塚本さんは「『ときめき』という感情は誰もが持っていると思うが、その『種(=原因)』を意識することはなかなかないと思う。今回は、からくり人形に改造を施すという理系らしい手法を使って、『ときめき』がどこから来るのかを少しでも感じてもらえれば」と話す。

 開催時間は14時~15時30分。参加費は500円。定員は20人で、同カフェサイト(ブログ)から受け付けている。

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