「色彩の魔術師」エルンスト・ハース写真展-ときの忘れもの

「Reflection-Third Ave, New York(三番街での光の反射、ニューヨーク)」(1952年、プリント1993年)

「Reflection-Third Ave, New York(三番街での光の反射、ニューヨーク)」(1952年、プリント1993年)

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 ギャラリー「ときの忘れもの」(港区南青山3、TEL 03-3470-2631)は1月9日より、著名写真家エルンスト・ハースの写真展を開催する。

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 1921年オーストリア・ウィーン生まれのハースは、報道写真家ロバート・キャパらの手によって1947年に設立された写真家集団「マグナム・フォト」が最初に迎えた写真家の1人として知られる。オーストリアの医学生時代に雑誌「Heute」のカメラマンとなり、第2次大戦のオーストリア捕虜帰還を撮影したフォト・エッセーで名を上げた。

 マグナム・フォトには、1950年の米国移住後に参加。1952年には、後の色彩豊かなハースの作風へとつながるカラーフィルムを初めて使用し、ニューヨークの街頭風景を撮影。この写真が当時の「ライフ」誌に24ページにわたり掲載され、カラー写真での才能を開花。以降も、巧みな色彩感覚や、焦点を外す、ぶれさせるなど多くの手法で独自の作風を確立した。報道写真家として頭角を現す一方で、大手自動車メーカーなどの広告写真家としても活躍した。

 同展では、初期のモノクロのポートレートをはじめ、カラー写真で街や花、躍動する動きなどをとらえた作品22点を展示・販売する。

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