原宿「ロックンロール・ミュージアム」閉店へ-大手進出による地価高騰で

エルビス・プレスリーの銅像が立つ「ロックンロール・ミュージアム」の外観

エルビス・プレスリーの銅像が立つ「ロックンロール・ミュージアム」の外観

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 ジャパン・オールラウンド・ミュージック(渋谷区千駄ヶ谷4)は11月11日、ビートルズ専門ショップ「ゲットバッグ」などを展開する原宿の「ロックンロール・ミュージアム」(神宮前1、TEL 03-3404-2120)を2009年1月18日で閉店すると発表した。

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 閉店理由について同社・宣伝企画部の金子弘さんは「地価の高騰が原因。今年に入り賃料が2倍以上になった」という。「海外の大型ショップが続々と原宿に店を構えたことが背景にある。裏原宿で個人が経営する多くのセレクトショップも、同じ理由で閉店に追い込まれているはず」とも話す。

 店頭のエルビス・プレスリーの銅像については、「今後の行き先は決まっておらず、現在募集している」(金子さん)という。銅像は、1993年に小泉純一郎元首相や和田アキ子さん、米ロックミュージシャン、ジョン・ボン・ジョヴィさんら各界の著名人によって寄贈された。

 1982年設立の同社は翌年、高田馬場に「ゲットバック」をオープン。1985年に原宿へ移転し、1階にエルビス・プレスリー公式ストア「ラブミーテンダー」を開業した。1986年にはローリングストーンズ専門店「ギミー・シェルター」を地下1階に出店し、3店舗体制に。2006年には、「パルコクアトロ」(宇田川町)に「ゲットバック」「ギミー・シェルター」が移転するが、同ビルの物販営業終了に伴い今年4月、再び原宿の地へと戻った。

 現在「ロックンロール・ミュージアム」では、1階に「ラヴミーテンダー」、地下1階に「ゲットバッグ」「ギミー・シェルター」の3店舗が営業するほか、今年4月に地下1階に設けたレッド・ツェッペリン専門店「ゼップ」も展開する。

 営業時間は11時~20時。各店舗では今月22日から閉店セール(「ギミー・シェルター」は15日から)を行う。閉店後は、3店舗の各サイトや同社主催の大規模販売イベント「ロックンロールバザール」などでグッズ販売を続ける。

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