アーティストTシャツでメッセージ発信-世界の「貧困」半減へ

青木京太郎さんがデザインしたTシャツ(写真)の売り上げの一部は、医療ボランティア団体に寄付される

青木京太郎さんがデザインしたTシャツ(写真)の売り上げの一部は、医療ボランティア団体に寄付される

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 ガスアズインターフェイス(目黒区中央町1、以下「GAS AS I/F」)はNPO法人「ほっとけない世界のまずしさ」の取り組みに賛同し、国内外のアーティストによるメッセージTシャツの販売を開始した。

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 「ほっとけない世界のまずしさ」は、世界90カ国以上で展開する貧困をなくすためのプロジェクト「G-CAP(Global Call to Action against Poverty)」の日本版として、2005年から活動を開始。日本では著名人らが参加を呼びかけ話題を呼んだ「ホワイトバンド」キャンペーンの主催団体としても知られる。

 GAS AS I/Fが今回、製造・販売元として協力するのは、国連が掲げる「MDGs(エム・ディー・ジーズ=ミレニアム開発目標)」のメッセージを伝えるためのTシャツプロジェクト。MDGsは、2000年ニューヨーク国連ミレニアムサミットで採択された期限付きの目標で、「平和と安全」「開発と貧困」「環境」など8項目の課題から成る。

 同プロジェクトでは、各テーマに沿い8人(組)のアーティストがそれぞれのメッセージを形にしたオリジナルTシャツを制作。売り上げの10%は、各目標の達成に向けた現地支援プロジェクトに寄付される仕組みで、1枚につき100円は「ほっとけない世界のまずしさ」の活動資金に充てられる。

 デザイン集団「アダプター」は、2015年までに1日1ドル以下で暮らす人と飢餓に苦しむ人口を半分まで減らすためのTシャツをデザイン。英ウエールズ在住のグラフィックデザイナー、アレックス・リッチさんは、フロント部分に「I’M A NOT EPHEMERAL(私はすぐに消えたりはしない)」のメッセージを掲げ、子どもの死亡率減少を訴えた。

 プロジェクトには女性クリエーターも参加。雑誌やカタログへのアートワーク提供をはじめNYにも活動の場を広げる青木京太郎さんのTシャツは、妊娠・出産に関する病気改善の目標をテーマにしたもの。やわらかいタッチでくまの親子を描いたTシャツの売り上げの一部は、医療・保健衛生分野の専門ボランティアを派遣する医療団体に寄付される。

 このほか、教育や環境問題、途上国の貧困などのついての目標を題材にしたTシャツも販売。価格はすべて5,040円(一部のTシャツは現在制作中)。ウィメンズはMのみで、メンズはS、M、Lの3サイズを展開する。GAS AS I/F内の特設サイト「GAS online shop×MDGs」で7月7日より販売。

GAS online shop×MDGs

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