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東京都写真美術館を中心に「恵比寿映像祭」 国内外30組以上の作品上映

台湾原住民族のルーツを持つチャン・エンマンさんによる船形のインスタレーション作品のイメージ

台湾原住民族のルーツを持つチャン・エンマンさんによる船形のインスタレーション作品のイメージ

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 映像とアートのフェスティバル「恵比寿映像祭2026」が2月6日から、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)を中心に開催される。

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 2009(平成21)年に始まった同祭は、映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展を育み、継承するという課題を共有する場を目指し開催。今回のテーマは、メインキュレーターのチィウ・ユーシュェンさんによる台湾語からの発想を起点に「あなたの音に 日花聲音 Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」を掲げる。「日花」(ジッホエ/Jit-hue)と「聲音」(シアーイン/Siann-im)を組み合わせた台湾語は、「一つとして同じものがない、さまざまな声音が響く空間に、木々の間から漏れた光が差し込む様子」を表現。社会に存在する多様な文化や言語などが影響し合う現代と重ね合わせ、共感の場を目指す。

 メインプログラムとして、国内外のアーティストによる映像、写真、資料などを公開。日本を拠点に活動するアーティストを選出し、新たな映像作品を成果として発表する「コミッション・プロジェクト」、映像上映、屋外でのオフサイト展示、地域連携企画なども展開する。参加アーティストは30組以上。

 同館で展開する展示プログラムは「声」「環境」「記憶」「誤読」をテーマに構成。地下1階展示室では「『移動』を起点にしたサウンドスケープ」、2階展示室では、言語や社会のルールを再考しながら「ズレ」や「誤解」が生まれる表現の可能性を探るという。展示するのは、台湾原住民族のルーツを持つチャン・エンマンさんによる船形のインスタレーション作品や、田中未知さんと故・高松次郎さんによる、高松さんのドローイングや寺山修司の関連資料とともに高松の言語楽器「パロール・シンガー」を再構成する作品など。3階展示室では、「第2回コミッション・プロジェクト」特別賞受賞作家・小森はるかさんの新作を展示する。

 屋外の同施設センター広場と恵比寿スカイウォークでは、「デジタルとアナログの境界を横断する」実験的プロジェクトを展開。アートユニット「エキソニモ」は、センター広場で、目を閉じた人々の顔が映るモニター2台が重なり合うことで、キスを交わしているかのように見える「Kiss, or Dual Monitors」を、今年の新バージョンとして約4メートルのLEDウオールで展示。アーティストのFAMEMEさんは、ドリアンと香水を合わせた「Duri-grance by FAMEME」を恵比寿スカイウォークで展開する。

 同館1階のホールでは、劇映画や実験映画、日本初公開作品などの上映プログラムを展開。昨年急逝した映像作家・大木裕之さんの仕事を振り返る追悼特集上映や、言語とコミュニケーションのずれを題材にした河合健さんの「みんな、おしゃべり!」、ロンドンを拠点に活動するアーティストでライターのモーガン・クウェインンタンスさんの短編特集などを企画する。

 ホールや1階スタジオ、展示室では、アーティストトークや、写真技術に関する講義、視覚障害のある人と作家による「見え方」についての作品鑑賞ツアーなども展開。日本の劇団「劇団ゴツプロ!」と台湾の非営利文化団体「●劇場(●=山辺に成)」が共同制作した「拝啓」も上映する。

 開催時間は10時~20時(最終日は18時まで。2月25日~3月22日の3階展示室は10時~18時、木曜・金曜は20時まで)。入場無料(上映と一部イベントは有料)。月曜休館(2月23日は開館)。2月23日まで(3階展示室は2月25日~3月22日)。

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