「第102回箱根駅伝」で9度目となる総合優勝を3連覇で決めた青山学院大学が1月8日、青山キャンパス(渋谷区渋谷4)で優勝報告会を開き、原晋監督や優勝の立役者となった4年で主将の黒田朝日選手らが出席した。
昼休みの時間に合わせて行われた報告会では、会場となった「ガウチャー記念礼拝堂」前に多くの学生らが集まり、選手や監督が登場すると大きな拍手で出迎えた。選手たちはスクールカラーのグリーンのベンチコートに優勝メダルを提げて笑顔を見せ、時折強い風が拭く中、それぞれの言葉で試合を振り返った。
最初にあいさつした原監督は「壮行会の1.5倍、いや、2倍の方々に集まっていただいた」と会場を見渡し、応援に対する謝意とともに「史上初、2度目の3連覇、9度目の総合優勝を大会新記録で果たすことができた」と報告。「今年は『輝け大作戦』と称した戦い。皆さん、輝いていますでしょうか?」と大きく手を振り上げながら呼びかけ、場を盛り上げた。
16位発進と苦戦を強いられた1区や続く2区と、「3区から4区の時点では、先頭の中央大学と3分以上離れていた。皆さんもチャンネルを変えただろう」などと自虐も交えながら、テンポよくレース展開について解説。
「私は諦めていなかった。平松の快走が『シン・山の神』が誕生するベースをつくってくれた」と、5区・黒田選手へとたすきをつないだ4区・平松選手についても触れ、最後は「そして、誕生した『シン・山の神』。彼の存在なくして今年の戦いはできなかったと改めて感じている。後半(往路)は、ほぼ予定通りの戦いができた」と締めくくった。
1区から順に走った選手がコメントしていく中で黒田選手にマイクが渡ると、黒田選手は「5区を走った『シン・山の神』の黒田朝日です」とはにかみながらあいさつ。「4人の選手が諦めない走りでギリギリ追いつける差でたすきをつないでくれて、その思いに応えるように100%の力を発揮できた。区間新記録を出せた裏には、走れなかった選手の助けもあった。ファンの方々の声援も後押しになり、それが結果として出た。応援、本当にありがとうございました」と思いを口にした。
黒田選手は今後、2月1日の「別府大分毎日マラソン」に出場し、卒業後は渋谷を拠点とするGMOインターネットグループ陸上部に加入することが決定。同じGMOグループで実業団に所属しながらも青学・相模原キャンパスを練習拠点にしている同大先輩の吉田祐也選手と同じく、原晋監督の指導を受け続ける予定。
卒業旅行や新生活を「楽しみ」と話す学生らしい一面ものぞかせつつ、マラソンの目標は「日本記録」と先を見据える黒田選手。原監督が(黒田選手に対して)来年のベルリンマラソンで「ファストパスでロス五輪出場を狙う」と語ったことについては、「いや…ベルリンはまだ監督からは聞いていない。ニュースで知った」と笑わせつつ、「世界大会は狙いたい舞台。チャンスをつくってもらえてありがたい」と話した。
報告会の最後は、寒空の下、応援団やチアリーディング部が選手たちの目の前で優勝を祝うパフォーマンスを披露。記念撮影で会を締めくくった。