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渋谷にカセットテープカフェ「カッセ」 レコードカフェ「レココ」姉妹店

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 渋谷にカセットテープカフェ「カッセ」 レコードカフェ「レココ」姉妹店

デザイン家具を置く店内の様子

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 カセットテープカフェ「CASSE(カッセ)渋谷」(渋谷区渋谷3)が12月17日、渋谷・八幡通沿いにオープンした。経営はポム(渋谷1)。

 渋谷と下北沢に店舗を構えるレコードカフェ「RECOCO(レココ)」や、Y2Kカルチャーをテーマにする「平成レトロカフェRETOPO(レトポ)」(以上、渋谷3)などを手がける同社の新業態。来店客にカセットプレーヤーとヘッドホンを貸し出し、飲食しながらカセットテープを楽しむことができる。入場料と1ドリンク注文制のシステム。

 カセットテープの販売数は、イギリスで2012年から10年連続で増加(英国レコード産業協会)し、アメリカも2022年には44万本(Luminate社)を突破。日本でも国内生産本数は2023年に増加に転じるなど、注目を集めているという。レココを営業する中で、音楽業界のそうした情報と、若者の流行をリサーチする中でカセットテープがキーワードに挙がってきたことから、昨年2月には、2~3年ほど前からカセットテープカフェがはやっているという韓国に足も運んだという。

 当初は、1~2年ほど先を考えていたが、「レココ渋谷」の道を挟んで向かいの物件が空いたこともあり、出店を決めた。来街者層などから渋谷エリアを希望し、落ち着いた空間作りや目的客が中心になることなどから、渋谷の中でも繁華街ではなく「落ち着いた」エリアでの出店を考えていたが、「ここまで近くに出店するとは思っていなかった」(同社社長の川浦敦也さん)と言う。

 席数は25席。物流倉庫をリノベーションした店舗は、「レココ」と双方から窓越しに見えるようにファサードはガラス張りにした。店内には、「ハーマンミラー」の3連イームズチェア、スタッキングができる「カステリ」のチェア、「フリッツ・ハンセン」のエッグチェアなどのデザイナーズ家具も配置。1970年代のカセットデッキも飾る。

 テーブルでは、スプリッターを使い1台のカセットプレーヤーで同じ音源を聞けるようにするほか、同店オリジナルのテープ(片面30分ずつ)にカセットテープレコーダーを使って会話を録音できるサービス「Memory on Tape」(1,100円)も用意。

 取り扱うカセットテープは現在、仕入れ状況などから約150本だが、今後も増やしていく予定。2000年代以降の作品を中心にラインアップ。山下達郎さんや松田聖子さん、中森明菜さん、槇原敬之さん、安全地帯、THE BLUE HEARTS、YOASOBIなどの邦楽、ビートルズ、マライア・キャリーさん、ジャミロクワイ、コールドプレイなどの洋楽に加え、韓国や台湾などアジアのアーティストの作品もラインアップする。現状はカセットの持ち込みは不可。

 ドリンクは、アメリカーノや紅茶(以上500円)、カフェラテ、カプチーノ、レモネード(以上650円)、オレンジジュースやウーロン茶(以上600円)などのソフトドリンクに加え、ビールやワインなどのアルコールも用意。フードは、カセットテープ柄のスリーブ付きで提供するパウンドケーキ(600円)、オレオチーズケーキ(680円)、ミックスナッツ(500円、以上税別)などをラインアップする。イートインの場合は1ドリンク制。ドリンクとデザート一部はテイクアウトにも対応する。客単価は1,500円~2,000円程度を見込む。

 ロゴをあしらうスエットシャツ(7,700円)やトートバッグ(2,680円)、店内でも使っているマグカップ(3,500円)などのグッズも販売する。完全キャッシュレス制。

 営業時間は11時~21時(混雑時は90分制)。入場料は、一般=1,320円(土曜・日曜・祝日は1,650円)、ライン会員=1,100円(同1,430円)ほか。

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