Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月7日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でレバンガ北海道(以下、北海道)と対戦し94-100で敗戦。今節は連敗となった。
第2クオーターにリバウンドで攻撃をつないだジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手
立ち上がりからハイスコアな試合となったこの日。ドンテ・グランタム選手やベンドラメ礼生選手が高確率で3ポイント(P)シュートを決めたほか、ジョシュ・ホーキンソン選手はリバウンドなどから得点を重ねた。
ビハインドを負った第2クオーター(Q)には、パスミスや審判に北海道のファウルをアピールする場面が見られた。カイル・ベイリーヘッドコーチ(HC)は、「ミスは起こることだと理解し、繰り返さないように努めなくてはいけない。だから素早く学び、コート上で解決することを求めた。選手たちはすべきこととすべきではないことの区別を学び理解しないといけない」と、タイムアウトは取らなかった。攻撃ではジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手がリバウンドでボールをつないだほか、アタックから得点をアシスト。守備ではトーマス・ウェルシュ選手が得点源の選手を抑えるなどして我慢しついていった。
迎えた残り約16秒から最後の攻撃。わざとファウルをして時間を削ってきた北海道に対しベンドラメ選手は、「最後のオフェンスの時間を多めに作るために早めにファウルをもらった。1対1をするつもりでいたが、ジョシュのスクリーンに相手が気を取られた瞬間があったのを感じた。第1Qに2本決めていたので気持ちよく打った」と、3Pシュートを沈め48-46で前半を折り返した。
後半は序盤に逆転を許すが、ハーパージュニア選手の好守からウェルシュ選手がダンクを決め、アタックからのパスでアンドリュー・ランダル選手は3Pシュートを沈めた。71-73で迎えた最終Q。追う展開の中、ランダル選手がフィジカルを生かしたアタックでファウルを誘発。得たフリースローを確実に決め得点をつなぐ。残り約43秒に、「相手がディフェンスを細かく変えてきている中で、思い切り打つ瞬間が必ず来ると思っていた。ズレを見つけて積極的に打てた」とベンドラメ選手のシュートで同点に追いついたが、ミスマッチを突いてきた北海道の攻撃を抑えきれず試合終了となった。
今季最多失点となったが、ベイリーHCは「ディフェンスでいい時間はあったが、一つ抑えると次の問題が出た。その繰り返しをやめずにポゼッションを終わらせられるかが重要だった」と振り返る。ベンドラメ選手は、「守れていた時間もあるが、得点を決めても簡単に決め返されることが多かったので、ディフェンスで気を抜いてはいけない。試合が続く中でこの強度を保って戦わなくてはいけない」と続けた。
ベイリーHCは、「自滅からの簡単なレイアップ、3Pシュートへのフリースローなど、小さいミスが大きな結果に変わる。すぐに試合が来るので学んで改善していかないといけない」とも指摘。ベンドラメ選手も「どれだけ終盤に細かいミスを減らせるかがすごく大事になる」と話しつつ、「僕のところで2・3本うまくいかず、シュート打てなかったのは個人的な反省点として次に向けてやっていかないといけない」と自責した。
約3週間の中断期間を経て再開したB1リーグ。ベンドラメ選手は、「バイウイーク(中断期間)前は、オフェンスもうまくいかずディフェンスも簡単にやられてしまう、どうしようもない負けが多かった。(今節は)負けはしたが、自分たちのやれることはやったと思うし、点差が離れてもカムバックできる力もあった。収穫のある2試合だった」と一定の評価を示した。