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サンロッカーズ渋谷、北海道に惜敗 Bリーグ再開

チーム最多の23得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央)

チーム最多の23得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月6日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でレバンガ北海道(以下、北海道)と対戦した。

第3クオーターにアシストを重ねた田中大貴選手

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 11月16日以来の試合となったSR渋谷。リーグ戦中断期間中は、「リバウンドやポゼッションバトルに勝ち、ボールを大切に扱うことができている時はチームとして機能しているということを、チームとして認識をそろえること」(カイル・ベイリーヘッドコーチ(HC))を重視して取り組んできたという。

 立ち上がりは身長やスピードのミスマッチを生かした攻撃を仕かけ得点を挙げるが、北海道にアタックからの得点やアシストを許し16-22とビハインドを負う。第2クオーター(Q)序盤は、ドンテ・グランタム選手がリバウンドからの速攻で得点を挙げたほか、前線に走る野崎(崎はたつさき)零也選手へパスを出し得点をアシスト。好守も見せ2点差に詰め寄る。野崎選手は粘り強い守備で、北海道のエースに簡単に得点を許さなかった。

 40-42で後半を迎えるが、ミスからの連続失点で点差を広げられる。田中大貴選手は攻撃の起点となり、グランタム選手やホーキンソン選手が3ポイント(P)シュートをアシスト。アタックを仕かけてくる北海道からボールを奪ったほか、プレッシャーをかけてミスを誘うなど、攻守でチームを引っ張った。ジョシュ・ホーキンソン選手は「自分がケアレスミスをして得点を許してしまったことにフラストレーションを感じていた」と言うが、守る選手を入れ替える北海道の守備に「得点のチャンスがあれば決めるのが役目だから、その隙を突こうとした」と、第3Qだけで11得点をマークした。

 ホーキンソン選手は、第3Qは10分間フル出場した。中断期間中の日本代表戦でも40分間フル出場したが、「長く出場することには慣れているが、長くプレーできるようにトレーニングをこなしている」と言う。加えて、「疲れた時にパフォーマンスを発揮できるかは、メンタルの部分が大きい。自分自身を鼓舞するだけでなく、ファンの皆さんが声援を送ってくれて、チームメートが盛り上げてくれるからつらい中でもプレーできる」と続けた。

 56-62で迎えた最終Qは、ホーキンソン選手がシュートをブロックしたほか、トロイ・マーフィージュニア選手やグランタム選手も好守を見せ、速攻につなげる。トーマス・ウェルシュ選手の連続リバウンドから田中選手の3Pシュート、ベンドラメ選手のアタックで一時1点差に詰め寄る。残り約19秒からの攻撃で田中選手が、残り約2秒からベンドラメ選手が、それぞれ3Pシュートを狙ったが決めきれず、77-80で惜敗した。

 11月に北海道と対戦し26点差で敗れた試合を「シーズンを通して一番悪い試合」と位置づけたベイリーHC。その試合を踏まえ「ディフェンスは絶対に良くならないといけなかったが、そこは良かった」と振り返った。3Pシュートを得意とする選手がいる一方、ペイント(ゴール下)付近での得点も多い佐賀。ホーキンソン選手は、「ペイントエリアでの(ジャリル・)オカフォー選手の圧倒的な存在感を封じることから始める必要があった。それに(ドワイト・)ラモス選手らのカットやオフボールでの動きが頻繁に起こる。それを阻止できるかどうかも大きな課題だった。ゴール下で存在感を示して、ビッグマンとしての役割をこなすことが今日のプランだった」と話した。

 ベイリーHCはミスの少なさやアシストの多さを「チームプレーができているからこそ」と評価した一方、「決めるべきシュートを決めきれなかった。ディフェンスは難しいシュートを打たせることができていたと思うが、そこを決めきった北海道の力が上回った」点を敗因の一つに挙げた。最終Qは、制限時間内にシュートを打てない場面や、守備とのずれを作れない場面も見られた。「確かに少し苦しんでいた。北海道を褒めるべきだが、相手が何をしているか、何をさせたいかを理解して判断を早くすべきだった」と指摘した。

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