写真家・ヨシダナギさんが渋谷にゆかりのある人たちを撮り下ろした写真を工事現場仮囲いに展示する「BAG@渋谷二丁目ストリートギャラリー」プロジェクトが現在、渋谷の東建インターナショナルビル、東建長井ビル跡地(渋谷区渋谷2)で開催されている。
10月に閉館したギャラリー「BAG-Brillia Art Gallery-」が新たに展開する「サイトスペシフィック・ギャラリー」の第1弾。同企画は、特定のギャラリー・スペースを構えるのではなく、プロジェクトごとに展示場所を変えながら、その場所の特性に合わせた作品、展示方法を探求する。両ビルは再開発のため解体工事が進んでおり、新しい建物が完工するまでの空白期間を活用し、工事現場の仮囲いを通じて地域に新たな価値の創出を図る。
地域参加型のアートプロジェクトとなる同企画。「ちがいを ちからに変える街。渋谷区」という区の基本構想から、「ヒューマニティー/多様性」をテーマに設定。少数民族やドラァグクイーンなどを撮影してきたヨシダさんが、渋谷に暮らす、働く、訪れる人々を、渋谷の街を舞台に撮影した。第1弾として、渋谷区観光協会観光大使でミュージシャンの小宮山雄飛さん、同じくZeebraさん、渋谷女子インターナショナルスクール(渋谷2)校長で渋谷区観光協会観光フェロー赤荻瞳さん、ビームス(神宮前1)設楽洋社長、バー「渋谷花魁」(道玄坂2)のオーナーでDJ&プロデューサーのカワムラユキさん、シブヤスタートアップス(神南1)渡部志保会長らを起用した作品約10点を展示している。
4月30日までを予定。