回遊型デザイン&アートフェスティバル「DESIGNART(デザイナート)TOKYO 2025」が10月31日、渋谷・表参道エリアなどで始まる。
2017(平成29)年から開催している同フェス。「ミックスカルチャー都市」である東京を舞台に、世界から集まったアートやデザイン、インテリア、ファッション、テクノロジーなどを展示形式などで紹介。昨年は延べ22万人が来場したという。
今年は「Brave~本能日の追求~」をテーマに、「時代の転換期に求められる『本能美』を追求した」作品を紹介する。130組が参加し、都内7エリアの会場91カ所を舞台に展開する。
渋谷公園通りの「MEDIA DEPARTMENT TOKYO」(渋谷区宇田川町)では、オフィシャルエキシビション「DESIGNART GALLERY」を開催。同フェスのキービジュアルを手がけた日本人アーティストのZENさんの作品をはじめ、木製家具を中心に手がける工房「WOHL HUTTE」による樹齢100年以上の木を使った家具、デザインファーム「Paper Parade」の廃棄予定の屋外広告をアップサイクルした再生生地による衣服や家具、宇宙産業の裾野を広げるクリエーター集団「&SPACE PROJECT」によるロケット燃料タンクの廃材を素材にするスピーカーなどを展示。
ロッテルダムを拠点とするデザインデュオ「Luis Marie Fenna van der Klei and Patricio Nusselder」は、東京初の展示。抹茶ブランド「CUZEN MATCHA」は、建築系スタートアップVUILDと共同開発した移動式茶室を初お披露目する。同所には、インフォメーションセンターも設置する。
西武渋谷店(宇田川町)では、グラフィックアーティスト「T.YAMADA(山田崇雄)」さんの「見る・感じる//タイポグラフィックのアート展」を開催。「LOVE」の四文字に込められた意味や感情の「振動」をタイポグラフィーで表現する新作などを展示。「気配」を取り入れたライフスタイルを提案するKewaiによる、桜をモチーフにしたコレクションを国内初展示する。
ギャラリー「TIERS GALLERY」(神宮前5)では、若手クリエーター4組の作品を展示。オフィス家具などを手がけるイトーキは、今秋オープン予定の「ITOKI DESIGN HOUSE AOYAMA」(北青山1)でデザイナー4組のファーストコレクションを展示。今月3日にオープンしたイタリアの家具「Edra」の路面旗艦店「Spazio Edra TOKYO AOYAMA」(南青山3)では、家具は「空間に存在する芸術作品」という思想を空間で表現するほか、イタリアデザイン大使らのトークセッションも行う。
開催時間は会場により異なる。入場無料(一部異なる)。11月9日まで。