デーリーラグジュアリーブランド「SCEARN(セアン)」初の旗艦店「SCEARN AOYAMA」(港区北青山3、TEL 03-6433-5201)が10月31日、北青山にオープンする。経営はオンワード樫山(中央区)。
同ブランドは、日本の伝統美をモダンに再解釈し発信するブランドとして昨年10月から展開。韓国発のコンテンポラリーブランド「ARCH THE」のEunSil Joo(ウンシル・ジュ)さんをクリエーティブディレクターに迎え、「聞香・瞑想・伝統(=心の声を聴き、自分と向き合い、自分らしさを見失わず)」をコンセプトにしたコレクションを展開している。
店舗面積は、1階=124.01平方メートル、2階=142.53平方メートルの2フロア計266.54平方メートル。ソウルを拠点にするCreative Studio Unravelが空間デザインを手がける店舗は、「日本の庭園が持つ、余白の美」を着想源に、ブランド名の語源である「hear the scent(=聞香)」を感じられる空間に仕上げる。
1階はショップエリア。エントランスと奥の空間で2種類のお香をたく。エントランス近くには約8メートルのオープンカウンターを設置。日本の伝統文化を表現する香道具や日本の木工作家による木の椅子などを並べ、ブランドのプレゼンテーションや来店客をもてなす場と位置づける。
2階は「Re Gallery SCEARN」。同ブランドが再解釈した日本の伝統美を、衣・食・住の体験を通して発信する。コンテンツメーカーONESTORYがキュレーションする作品を展示・販売するほか、体験企画の予約サイト「Otonami」とコラボレーションした体験型コンテンツを用意。オープン時には、デザイナー猿山修さんの作品「自在鉤(かぎ)」に特化して展示。11月以降は、香道や和菓子作りなどの体験イベントを予定する。
2025年秋冬コレクションコンセプトは「包む」。風呂敷など「おもてなしの心」を表す「包む」や、水引を着想源にする「結ぶ」などを取り入れたアイテムを展開。アイコンアイテムは、着物の直線的な型紙に着想を得た平面パターン設計を45度傾けてドレープや立体感をつけたカシミヤ100%のニット(12万1,000円)、脇がシームレスパターンのウール100%のパンツ(9万6,800円)。
そのほか、袖がないメリノウールのダブルフェース仕立て(生地2枚を1枚のように仕立てたもの)のコート(39万6,000円)、前で結んだようなドレープタックがポイントのジレ(12万9,800円)などもラインアップする。
営業時間は11時~19時。月曜定休。