渋谷エリアを中心に飲食40店舗以上をドミナント出店する「渋谷の歩き方」（渋谷区神宮前5）の新業態店「居酒屋おみなえし」（宇田川町）など新規3店舗が宇田川町に同時オープンして、10月4日で2カ月がたった。

「居酒屋おみなえし」店内

　場所は、「ハンズ渋谷店」などからも近い、井の頭通りから一本入った路面。異なる居酒屋3店舗を「かけ合わせる」ことで、「渋谷の路地裏に新たなカルチャーとざわめきを創出したい」と、同時出店に至ったという。

　居酒屋おみなえし（TEL 03-6427-8561）は、掘りごたつやロフト席などもある大箱でにぎわいを見せる桜丘の人気店「ツキニカリ」をプロデュースした吉本剛士さんが手がける新店。 「現代の最新型古民家」をテーマに、古木の雰囲気を生かし、無垢（むく）の白木カウンターや小上がり席、モダンな個室など多様な席を用意。季節のおばんざいなどに加え、看板メニューとして「和牛肉吸い」（1,000円）や、「豚えのきゴマ豆乳だれ」（700円）などの肉巻き野菜などを提供する。ドリンクは、生ビール（750円）、レモンサワー（600円）など。

　「食堂はなわさび」（TEL 03-6277-5122）は、「現代的な海の家」をテーマにした海鮮居酒屋。店内はモダンなデザインで海の家を表現し、日本各地から仕入れる海の幸を使い、刺し身や焼き魚、海鮮丼などを提供。ワサビは、世界農業遺産にも認定された伊豆のワサビ農家から仕入れ、かつお節としょうゆ、ワサビで食べる「わさび飯」（850円）も売りに。本日の3種盛りは1人前1,400円～。ドリンクは、生ビール（780円）ほか。ランチは、マグロやイクラをのせた「キセキのマグロ丼」（1,800円）などを提供する。

　家庭的な料理などを提供する「大衆小料理べっぴん」（TEL 03-6809-0167）は、「気軽に立ち寄れる店」として、一人飲み客などもターゲットに据える。店名は、江戸時代のうなぎ店がおいしいものを「別品（べっぴん）」と表現したことに由来。煮込み（580円）やポテトサラダ、冷ややっこ、タコぶつ（以上500円）などのつまみメニューをそろえる。ドリンクは、生ビール（700円）、ハイボール（500円）ほか。

　オープンから2カ月がたち、ランチの海鮮丼や定食メニューも充実させた「はなわさび」は日中の主婦層や年配女性などの利用も多いほか、ディナーは3～4人の団体客も。「おみなえし」は、若年層やビジネスマンの飲み会、女子会での利用が多く、コースもよく出ているという。「べっぴん」は、ボトルキープもできることから、近隣住民や近くの放送局、大手企業に務める人たちの団体利用が目立つ。店舗間の移動は多くはないが、「最後の一杯」としてべっぴんに流れる客もいるという。

　営業時間は、「おみなえし」「べっぴん」＝17時～23時、「はなわさび」＝11時30分～14時30分、17時30分～23時。3店舗共に日曜定休。