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渋谷・道玄坂の路面に「本家しぶそば」復活 オーダー読み上げも継承

「本家しぶそば渋谷道玄坂店」外観

「本家しぶそば渋谷道玄坂店」外観

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 JR渋谷駅構内の駅そばとして親しまれ、5年前に惜しまれつつ閉店した「本家しぶそば」が9月14日、渋谷・道玄坂(渋谷区道玄坂2)に「復活」オープンする。

同店限定そば「本家オールスター」

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 駅改札からすぐの好立地にあり、レジ担当のスタッフがマイクを通して厨房(ちゅうぼう)に向けオーダーを読み上げるかけ声やなどで多くの常連客に親しまれた「本家しぶそば」。駅街区の再開発に伴い、2020年9月13日に閉店した。

 閉店日からちょうど5年。東急グルメフロント(目黒区)が経営する「しぶそば」ブランドの中でも、唯一「本家」を名乗る同店。ファンも多く、復活までの間には渋谷のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」(渋谷1)でファンミーティング「しぶそばナイト」を開くなどして注目を集め、同社にとっても満を持しての再出店となる。

 場所は道玄坂の路面で、店舗面積は49坪。1階・2階の2フロアで客を出迎える。レジと厨房もある1階は、コの字型のカウンターに12席を用意し、出来上がったメニューを厨房から直接提供。カウンター26席を設ける2階は、モニターに注文番号を表示し、リフトで上げられた品を、客が専用カウンターまで取りに行く仕組み。同社によると、フロアごとにオペレーションを分けるのは同店が初という。

 本家復活に当たり、「残したかった」(同社営業部直営グループ・営業推進グループ担当部長の浅野豊彦さん)というレジでのオーダー読み上げも、旧店舗ではメニュー名のみの呼び上げだったのに対し、「2階で、冷やしで、オールスター」などと、冒頭にフロア数が加わった。名物にもなってきたオーダー読み上げは、以前から、店舗スタッフらが実際に老舗そば店に出向き、「花番」と呼ばれる接客係のかけ声を参考にして取り入れてきたもの。新店では、溝の口店で店長を務めた高砂七菜店長を筆頭に、レジ横のマイクを通して丁寧に注文を読み上げる。

 新メニューも登場。5年前の閉店時に「感謝」の限定メニューとして用意した、具材を山盛りにのせた「オールスター」が好評だったことから、今回、店の定番メニューに加えた。エビ天、イカ天、かき揚げなどに加え、こちらも新たな具材となる「さばコロッケ」ものせた「豪華」仕様で、「本家オールスター」と銘打ち、価格は1,280円。おかかと温玉をのせる「究極おかかご飯」(270円)も同店限定で用意する。

 定番のそばメニューは、かき揚げ(650円)、ちくわ(610円)、ざる(570円)など。限定のさばコロッケ(650円)は単品そばでも提供する。セットは、カツ丼セット(1,050円)、カレーライスセット(920円)など。

 併せて、既存店とは異なる浄水器を導入し、微細な気泡を含む「ウルトラファインバブル」でだしを取るなど、「本家として、水にもしっかりこだわった」(浅野さん)と自信を見せる。七味などと共にテーブルに並ぶ、かつお節を使った「だし塩」は同店限定で、販売もする。

 同店ならではの「見どころ」の一つとして、しぶそばのオリジナルキャラクター「くまくん」の巨大なぬいぐるみも、1階・2階を結ぶ階段の途中に「鎮座」。旧渋谷店に掲げられていた「本家しぶそば」の看板は2階の壁面に飾る。

 営業時間は8時~23時(土曜・日曜・祝日は9時~22時、14日・15日は10時~18時)。

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