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原宿の「ナイキ」、2倍に移転増床 日本初ランニング動作分析ツールも

表参道沿いの店舗外観

表参道沿いの店舗外観

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 スポーツ用品ブランド「NIKE(ナイキ)」の店舗「NIKE HARAJUKU」(TEL 03-6365-6453)が9月11日、表参道沿いの複合商業施設「原宿クエスト」(渋谷区神宮前1)に移転リニューアルオープンする。経営はナイキジャパン(港区)。

日本初導入のランニング動作分析ツール「NSRL Form」の体験イメージ

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 2009(平成21)年~今年8月に、同施設に隣接するビルで営業していた旧店舗を移転リニューアル。同じ3フロアで、店舗面積は約945平方メートルから倍近い1860平方メートルに増床した。店内の壁面や什器は淡色のグレーや白を中心にし、大きい窓から光が入る明るい空間。建築壁面や什器、座席などには再生素材を採用する。

 1階のレジ背面の壁面には、「原宿」と「HRJK」の文字を組み合わせたストアロゴを、表参道に植えられていることでも知られるケヤキを一部使って表現。各階のエレベータースペースの壁にあしらうスウッシュロゴは伝統工芸の組子細工を用いて作った。1階~3階をつなぐ吹き抜けの階段壁面1面は大型ビジョンを設置している。

   同店ではランニングを基軸に、ナイキのスポーツウエア、ライフスタイルアパレル、バスケットボールアパレル・シューズ、ジョーダンブランドのアイテムを展開する。随所に新しい什器を採用し、各階のシューズウオールも新しくした。カテゴリーや商品別など、「分かりやすく」商品を並べている。

 1階ではメンズ・ウィメンズのランニングアパレルとフットウエアを展開。同階には、1980年代に設立された「ナイキ スポーツ研究所」の研究から生まれたランニングの動作分析ツール「NSRL Form」を日本初導入。昨年3月にオープンした中国・上海の1号店、英ロンドンの2号店に次ぐ3店舗目となる。体験者がトレッドミルで走る(2分間)全身の様子を6台のカメラ(スマートフォン)で撮影し、150カ所のポイントを測定。生体力学などから腰の沈み・上下動・内寄りの着地など6つの指標でフォームを解析。機械学習を活用して、ランニングプロファイルを評価。改善ポイントを示しながら、トレーニングのアドバイスやその人に合ったフットウエアを提案する。体験無料。予約優先。

 同フロアには、旧店舗では3階で展開していたカスタマイズサービス「NIKE BY YOU」も併設。対象アイテムは、Tシャツ(2,860円)、ロングスリーブTシャツ(4,620円)、トレーナー(8,030円)、キャップ(3,410円)のみ。新しいカラーを用意したカタカナやひらがな表記などのスウッシュロゴ、ストアロゴなど、同店限定のパッチ(Sサイズ550円~)も用意。来年5月まで(予定)は、着物姿やフィーチャーフォンを持った人などさまざまな世代の若者が表参道を走っている様子を表現したデザイン、同店の外観や盆栽などを組み合わせたデザインなど、イラストレーターのYU SUDAさんがデザインした同店限定デザインも用意する。「NSRL Form」「NIKE BY YOU」共に利用にはメンバーシップへの登録が必要。

 2階はウィメンズフロアで、アンダーウエア・インナーウエア「NIKE Pro」、トレーニング・日常生活のいずれでも使える「Nike 24.7」などをラインアップ。併設するキッズエリアは、ベビーカーなどでもアクセスしやすいよう、屋外のテラスやエレベーターからも近いエリアに設けた。

 3階はメンズフロア。「ジョーダン ブランド」は、同店からも近い明治通り沿いに同ブランドのストア「JORDAN WORLD OF FLIGHT SHIBUYA」があることから、「よりパフォーマンス向け」の商品を集約。バスケットボールは、近隣のナイキストアや量販店ではあまり取り扱いがないという。同フロアには「ヘリテージウオール」と称して、「スポーツとカルチャーの結びつきを強くした」スニーカー8足を紹介している。

 同社ゼネラルマネジャー兼VPの小林哲二さんは、今月13日に国立競技場で世界陸上競技選手権大会(世界陸上)が開幕することから「素晴らしいタイミング」と喜ぶ。原宿の店舗を「グローバルにおいて重要な旗艦店」と位置づけ、「これからの将来、新しい未来を創造、新しいフェーズを切り開く」旗艦店を目指すと言う。

 営業時間は10時~21時。

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