
サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が8月31日、渋谷でBリーグ2025-26シーズン開幕に向けて必勝祈願と出陣式を行った。
10季目を迎えたBリーグ。SR渋谷は創設90周年の節目で、ホームアリーナ移転を控え渋谷区をホームタウンに戦う最後のシーズンとなる。スローガンは「SCRAMBLE UP」。渋谷を象徴するスクランブル交差点を想起させると同時に「必死にもがき、全力で駆け上がり、目標をつかみ取る」という思いを込めた。公式応援ソングには、結成15周年になるロックバンド「MAN WITH A MISSION」の楽曲「REACHING FOR THE SKY」を起用する。
チームを率いるカイル・ベイリーヘッドコーチは在籍8季目だが、フルシーズン指揮するのは初となる。「90周年の節目に指揮を執れることを誇りに思っている。わくわくも緊張も全てある」と心境を明かす。詳細は「秘密」としつつ、「最も重要なのは、フィジカルにチーム一丸で戦うこと」と話し、今月中旬から始まっている全体練習では「良い雰囲気も大事で、ミスしても大丈夫だという環境作りもしている」と言う。
選手は7選手が継続し、生え抜きのベンドラメ礼生選手と日本代表のジョシュ・ホーキンソン選手がキャプテンを務める。ホーキンソン選手は「アニメが好きということと、本当に心臓を捧げるようなプレーをする」意味を込めて、「進撃の巨人」に登場するせりふ「心臓をささげよ」を意気込みに掲げ、ベンドラメ選手は「渋谷は特別な街で街を自分たちの街だと思っているので、優勝というかたちで恩返しできれば」と続けた。
新加入選手は6選手。野崎零也選手(崎はたつさき)は、自身の成長を考えた際に「一番しっくりきた」と入団。強みと自負する守備とドライブ(ドリブルでリングに向かうプレー)を「評価してもらった」と言い。節目の年に「自分の力を貢献したい」と意気込む。社交的な性格で「クールな人が多いのでそこをどう打開するかを試行錯誤しているが、盛り上げたい」とも。狩野富成(かのとよしげ)選手は過去2季、他クラブへの期限付き移籍を経てSR渋谷と契約した。夏には日本代表も経験したが、「(B1は)選手のレベルが一番高い印象があるので、そこで対戦できるのは良い経験になるのでは」と開幕を心待ちにする。
最年長となる山内盛久選手は、4季ぶりの復帰となる。2027-18季にプロとして初めて移籍したSR渋谷を「救ってくれたチームであり、成長もできた自分の中でも特別な場所」と言い、「あと何年プレーできるかも考えていて、思い入れのあるチームでまたバスケットをしたかった。帰ってこれて皆さんの前でプレーできるのはうれしい」と喜ぶ。
外国籍選手3選手は入れ替え、Bリーグ4季目となるトーマス・ウェルシュ選手、初参戦となる米国出身でNBA出場や国籍を取得したカタール代表経験を持つドンテ・グランタム選手、ブラジル代表のマルコス・エンリケ・ロウザダ・シルバ(ディディ・ロウザダ)選手が加入。213センチのウェルシュ選手は昨季、B1の「リバウンド王」に輝いた選手。「求められていることと得意なことがマッチしていて、力を発揮できると思った」と話す。
ロウザダ選手は、同じブラジル出身のBリーガーに「日本はすごく良いところだしレベルも高いと聞いて、すぐ日本に行こうと決めた」と言う。「自信があるフィジカルを生かした身長の高い選手へのディフェンス、リング周りのプレー、3ポイント(P)シュート」を強みと自負する。グランタム選手は、地元のウエストバージニア大学出身で昨季までSR渋谷でプレーしていたケビン・ジョーンズ選手から「良いチームだと聞いた」ことなどから入団を決めた。「エナジーを出して頑張るタイプ。仲間とコミュニケーションを取っているところやスラムダンク、3Pシュートを見てほしい」とアピールする。
必勝祈願は金王八幡宮(渋谷3)で行った。HCをはじめとするコーチ陣、全選手、マスコット・サンディー、フロントスタッフなど約60人が参加した。