
テディベアでも知られるドイツ生まれのブランド「Steiff(シュタイフ)」のブティック「シュタイフ渋谷」(渋谷区渋谷2、TEL 03-3404-1880)が渋谷に移転オープンして7月27日で1カ月がたった。経営は日本総代理店のMS1880(同)。
1880年にマルガレーテ・シュタイフがフェルトで作った「世界初のぬいぐるみ玩具」ともいわれる象の針刺しをきっかけに誕生した同ブランド。1902年にテディベアの原型となるクマのぬいぐるみを製作し、ブランドを代表する商品となったが、2010年ごろからベビー・子ども服なども展開している。
旧店舗は、表参道駅近くに位置し、ブティックとしてぬいぐるみと子ども服を展開。契約満了を機に「日本の流行発信地とも言える渋谷で新たなチャレンジを」と、表参道から移転した。移転場所は、渋谷ヒカリエ近くの路面店舗を移転した。半地下にあり、ファサードにはブランドのロゴを掲出するほか、店内や同ビル1階に位置するオフィスからブランドのぬいぐるみ類がのぞく。店内は「商品が際立つように」白を基調に仕上げている。
ぬいぐるみは、子ども向けと、コレクターズアイテムを展開。同ブランドのぬいぐるみは、コピー品と差別するために左耳に付けられた「ボタン・イン・イヤー」がトレードマーク。白地に青文字=モヘアタイプの定番商品、黄地に赤文字=定番商品の中で子ども向けのシンプルな商品、白地に赤文字=限定商品、白地に黒文字=過去の商品を復刻したレプリカなどに分類されている(生産時期により異なる場合あり)。
テディベアだけでなく、子孫繁栄の象徴としても用いられるネズミなどの動物、キャラクターなどとのコラボレーション商品などをラインアップ。世界各地で扱うもの、国や地域、数量などに制限がある限定商品などもそろえ、ひな祭りやこどもの日などの節句に合わせたデザインもある。日本ではこれまで、「くまモン」や「鬼滅の刃」などのコンテンツ・ブランドなどとコラボレーションしてきた中、同店でも日本限定商品を展開する。
新店では、ブランド生誕145周年記念Tシャツを着たテディベア「ベン」のキーリング(8,250円)を、先行販売品として用意した。アパレルは、(68センチ~)~8歳程度(128センチ)向けの商品を展開し。ロンパースやスタイ、Tシャツやパンツ、帽子やバッグなどを取り扱う。
同社取締役でセールス&マーケティング部統括本部長の斎藤太次郎さんは「渋谷にいらっしゃる方々に、こういうぬいぐるみのお店があるということを知ってもらいたい」と話し、「145年の歴史があり、伝統もすごく大事にするが、革新との融合が面白く、魅力的。いろいろな方に楽しんでいただけると思う」と続ける。
「コレクター向けのテディベアは、100年たっても丈夫で愛されている。物を大事にすることも、ヨーロッパらしい考え方。そういった文化も、シュタイフ通じて体験していただけたら」とも。
営業時間は11時~20時。