
5月に閉店した渋谷・道玄坂のカフェ「珈琲(コーヒー)店トップ道玄坂店」(渋谷区道玄坂2)跡に6月16日、同店の内装をそのまま受け継いだカフェ「喫茶メトロ」がオープンしたにオープンした。
1950(昭和25)年に渋谷駅前で創業した「トップ」は、渋谷を中心に複数の店舗を展開し、1971(昭和46)年9月に道玄坂店を「道玄坂センタービル」の地下1階に出店。木目を基調にした内装などが「昭和レトロ」な趣を残す老舗コーヒーショップとして知られたが、後継者問題などに伴い同20日に閉店していた。
今回、レトロな内装を残し新店をオープンしたのは、「宇田川カフェ」(宇田川町)などを手がけるエル・ディー・アンド・ケイ(同)。トップのような「純喫茶を残したい」と考えた同ビルのオーナーが、「みこし仲間」だった同社の大谷秀政社長に打診し、同社プロデュースの下、新店を出店するに至ったという。同社が渋谷区内で展開する飲食店は、同店が19店舗目となる。
店名の「メトロ」は、「レトロ」という言葉を想起させることや、地下鉄の出入り口が近くにあり、地階にあることから名付けた。店舗面積は31坪。席数は60席。内装はそのままに、「現代っぽい」ロゴ入りの食器をそろえ、Wi-fiやクレジット・電子決済を可能にするなど「過去と現在を融合」させたという。
ドリンクは、「宇田川ブレンド」(700円)、カフェラテ(800円)、ホワイトモカ(850円)などのコーヒードリンクをはじめ、ミルクセーキ(800円)、アイスティー(700円)、ロイヤルミルクティー(800円)、ジュース(700円~)、フロート(800円~)などを用意。「キリン クラシックラガー小瓶」(650円)やグラスワイン(700円)など、トップでは提供していなかったアルコールも用意する。
トップでは定番のフードメニューだったトースト。同店では、サラダ付きのトーストとして、プレーン(580円)やマーマレード・ハム(650円)のほか、サーモン、小倉バターなどをラインアップする。スイーツは、ケーキ(600円~)や「レトロプリン」(600円)、「季節のパフェ」(990円)など。
モーニング(10時まで)は、好きなドリンクに追加する形で、ドリンク・トースト・サラダ・ゆで卵の「サービスセット」(550円)、ドリンクとバニラアイスを添えるフレンチトースト(600円)、クロックムッシュ(750円)などのセットメニューを用意する。客単価は1,000円。
営業時間は8時30分~23時。