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渋谷ヒカリエに新アートスペース「シンクス・ギャラリー・ファイブ」

会場の様子

会場の様子

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 アートスペース「ShinQs Gallery 5(シンクス・ギャラリー・ファイブ)」が5月29日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)内の商業施設「ShinQs」5階にオープンした。

オープニングに参加した出品アーティストら

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 ShinQsを運営する東急百貨店が2023年からイベントスペース「イベントステージ5」として活用してきたスペースを業態転換した同所。イベントステージ5ではアートやファッション、時計・宝飾、雑貨などの企画を展開していたが、買い物だけでなく「一期一会の出合い」を楽しんでもらいたいという思いやアートの需要が高かったことなどから業態転換した。

 キュレーションは、ギャラリー「Sakuma Art Gallery」の運営などを行うSakuma Fine Artと画廊「四季彩舎」が担当する。「お得意様サロン」の隣に位置することから、同サロン利用者に「届くような」アーティストや、ファインアート、マーケットアーティストの作品、アートにあまりなじみがない人、3世代で楽しめるような企画など、両者の経験を生かして企画していく。今後は2週間のスパンで企画を展開していく予定。広さは約80平方メートル。

 オープニングは、国内外で活動する現代アーティスト22人の作品を展示・販売する「Begins!」展。会期を3部に分け、作品を入れ替える。参加するのは、動物や植物などの自然物と機械をモチーフに未来に生きる空想上の動物を描く安岡亜蘭さん、動物や街を描く金丸悠児さん、日本画の技術を使い幼少期から興味を持っていたという動物などを描く小林繭乃さん、テラコッタで実物大の動物彫刻を作る瀬戸優さん、石粉粘土で怪獣を作る辻宣さん、グルーガンや立体書道、反射光アートなどさまざまな媒体を組み合わせる実験的手法で「影と輪郭」をテーマにした作品を作る水口麟太郎さん、本来はアクセサリーに使うアルキド樹脂とグリッターを融合させて半立体の作品を制作する山崎なつ子さんなど。全会期を通して、1月に逝去した故・ミズテツオさんの作品も特別展示する。

 週末を中心にアーティストが在廊し来場者とコミュニケーションを取るほか、ワークショップなども積極的に行っていく予定。同展では、今月31日・6月1日に、SHETAさん、金森朱音さん、鈴木掌(つかさ)さん、安岡亜蘭さんが来場。鈴木さんは6月1日(13時30分~)、太陽神のモチーフ」として描いているライオンをライブペインティングで描く予定。

 同スペースオープン併せて、インバウンド客が多く宿泊する、同じ東急グループのセルリアンタワー東急ホテル(桜丘町)と連携し、ホテルのロビーフロアの通路スペースにシンクス・ギャラリー・ファイブのアート作品を展示。インバウンド客をはじめとする宿泊客に「アートとの新しい出合い」の提供も図る。

 Sakuma Art Galleryのディレクター佐久間天平さんは「アートを体験する最初の場にも良いと思う。気軽に立ち寄って現代アートを見ていただければ」と話す。

 営業時間は11時~21時(日曜・祝日は20時まで)。Begins!展は7月9日まで。

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