
渋谷区の交流イベント「渋谷おとなりサンデー」が6月1日、区内各所で開催される。
高齢者の孤独死をきっかけに隣人同士の「顔の見える関係性をつくろう」と1999年に仏で始まった「隣人祭り」をヒントに、2017(平成29)年度から開催している取り組み。町会や自治会の抱える都市部における地域コミュニティーの構築・維持の課題解決や地域コミュニティーの活性化を目的に、6月の第1日曜を「渋谷おとなりサンデーの日」とし、区内各所の地域コミュニティーなどが企画したさまざまな交流イベントを開催している。6月の1カ月を「地域交流・地域活動の強化月間」とすることも目指している。
おとなりサンデー運営事務局は今回初めて、本町さくら公園にパラソルやちゃぶ台を用意してピクニックができる「おとなりサンデーパーク」を展開。恵比寿エリアの「おかし屋ぱれっと」では子ども向けのせっけん作りワークショップを行うほか、笹畑地域包括支援センターテラスでは綿あめ体験コーナー、願い事を書いてササに飾り幡ヶ谷氷川神社に奉納する。千駄ヶ谷二丁目町会はハヤシライスや唐揚げを配布するほか、竹馬や駒、パターゴルフなどのゲームコーナーを用意する。
初台商店街は歩行者天国となり、ウクレレ演奏やダンスパフォーマンス、のど自慢大会、阿波踊りなどを展開。初台駅近くでは子どもが店長を務める絵本店やアクセサリー店などが軒を連ねる「子ども商店」や、チョークで道路に絵を描くなどできる「子ども広場」を行い、初台大通りでは芋煮を食べながらの交流会、初台区民施設前の緑道ではバーベキューも予定する。
上原駅前商店街は上原駅前会館1階を開放し、お茶と菓子を用意。渋谷青山通り商店会は「遊びながら学ぶ防災」をテーマに、貴管理コンサルタントと一緒に青山通り近辺を歩きながら地形や避難場所など、防災の観点から街を見直す企画を行う。幡ヶ谷中町町会は新道公園、中幡小学校、クロスストリートでイベントを開催。渋谷駅前共栄会はシールを張ってアジサイを作るアート企画や蜂蜜絞りなどを予定する。
文化系企画では、笹塚図書館で図書リサイクル市、初台商店街の歩行者天国でストリートライブ、恵比寿「景丘の家」で本と食事を楽しむ企画、設計事務所「アルコデザインスタジオ」は壁紙やシート、カーテン布地などをリユースする雑貨作りなどが行われる。
スポーツ関連では、3x3の「東京ダイム」によるエキシビションマッチや選手との交流などを、同日オープンする新施設「本町CC 本町コミュニティセンター」で行うほか、Bリーグの「サンロッカーズ渋谷」はチア「サンロッカーガールズ」によるダンス体験、「アルバルク東京」はシュート体験を展開。SVリーグ「東京グレートベアーズ」は選手と一緒にバレーボール体験や簡易ゲームなどを行う。スポーツ用品メーカーのミズノはストラックアウトなどを、日本ウォーキングフットボール連盟・初台地区体育会はウオーキングフットボール体験会を、西原地区体育会はモルック体験を展開。一般社団法人ボッチャ協会や幡ヶ谷町町会、PLAY! SPORTS SHIBUYAパートナーズはボッチャの企画をそれぞれ展開する。
開催時間や参加料は企画により異なる。