
アパレルメーカー「アダストリア」(渋谷区渋谷2)が展開するアパレルブランド「Apart by(アパートバイ)」が、渋谷駅前の複合施設「渋谷ヒカリエ」(同)受け付けスタッフの制服をプロデュースし、4月24日から採用されている。
2年に1度のタイミングで受け付けスタッフの制服を変えている同施設。デザインは施設とつながりのある企業に依頼しており、同施設のオフィスフロアに本社を構える同社を起用。同社が渋谷ヒカリエの制服を手がけるのは、前回の2023年に続く2回目となる。地下3階と2階のインフォメーションカウンターのスタッフが着用する。
同社はBtoBのプロデュース集団「ALC / アダストリア・ライフスタイル・クリエイション」を通じて、空間や制服、ノベルティーなどのプロデュースを手がけている。制服ではこれまでに、関東鉄道創業100周年を記念した接客制服、介護施設や水族館スタッフの制服などを手がけている。
「アパートバイ」は30~40歳の女性をターゲットに、「働く大人の女性に向けたきれいめなスタイルを得意」としているという。製作したのは、春夏用・秋冬用(同10月中旬~)のワンピース2種類など。着用するスタッフの仕事内容やデザインへの要求などを聞きながら進め、昨今トレンドのファッションスタイルであるバレエを想起させる「バレエコア」をイメージしたデザインに仕上げた。今回は春夏と秋冬で「デザインを大きく変えた」ことで、「ファッション性がさらにアップしている」とコメント。
「ロマンティック・クチュール感」をキーワードに、素材は春夏用はジャガード、秋冬用はベロアを採用。ワンピースは段々に重ねたティアードやペプラムのデザインの取り入れ、「華やかさ」を加えた。
秋冬用のワンピースは「ストレッチ性の高い」裏地を使うことで動きやすくしたほか、秋冬用のジャケットは短めの丈やファスナー付きのスリット袖で「トレンド感」を演出。袖丈は作業しやすいよう「長すぎない」長さにした。
春夏用・秋冬用ワンピースの両脇にポケットと名札ループを付け、秋冬用のジャケットにも名札ループを備えた。小物としてコサージュと、同施設のスペクトル柄をプリントするスカーフ(2色)も作った。