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アルバルク東京、千葉Jに快勝 小酒部選手「気合が入った試合」

守備では千葉Jのキーマンを抑え攻撃では10得点を挙げるなどした小酒部泰暉選手(写真中央)

守備では千葉Jのキーマンを抑え攻撃では10得点を挙げるなどした小酒部泰暉選手(写真中央)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が3月23日、国立代々木体育館第一体育館(渋谷区神南2)で千葉ジェッツ(同、千葉J)と対戦し81-62で勝利した。

3ポイントシュート4本など14得点を挙げた安藤周人選手

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 同地区で順位を争う相手で、1月に対戦した際に競り負けていることや現在地区1位の宇都宮ブレックスを1ゲーム差で追っていることもあり「絶対に勝たなきゃいけない試合、順位的にももう落とせない感じだったのでチームとしても気合が入った試合」(小酒部泰暉選手)となったこの日。

 試合は先制を許すも、セバスチャン・サイズ選手のミスマッチを生かしたアタック、好守からレオナルド・メインデル選手の速攻などインサイドを中心に連続得点を挙げる。競った展開となるなか、安藤周人選手は守備の隙を突いて3ポイント(P)シュートを沈め、守備が詰めてきたらリングへアタックしレイアップを決めるなど躍動。23-20とリードを奪う。

 第2クオーター(Q)は、ライアン・ロシター選手がインサイドで体を張るなど3分強千葉の得点を抑える。攻撃ではダブルチームを仕かけられたテーブス海選手がミスすることなくパスを回したほか、アタックからロシター選手の3Pをアシストするなどして序盤で2桁リードを奪う。小酒部泰輝選手は「(千葉Jの)ディフェンスがボールに寄って行ったので結果的にフリーになった。いつもと変わらず空いたら打つというスタンスでやった」と3Pを積極的に狙ったり、守備の裏を突いてゴール下に飛び込んだりして得点を挙げた。

 46-36で迎えた後半立ち上がりに連続失点で5点差まで詰められるも守備で我慢し、ロシター選手やザック・バランスキー選手のミドルレンジ、サイズ選手のアタックなどで点差を広げる。小酒部選手は3Pを決めた直後の守備で「いつもハンズアップはするようにしているので、狙ったと言えば狙った」とシュートをブロックする好守も見せた。テーブス選手のレイアップがブザービーターとなり65-48で最終Qに突入した。

 最終Qはミスが続く場面もあったが、ロシター選手がパスカットを狙い飛び込むハッスルプレーを見せたほか、安藤選手が3Pを沈めるなど時間を使いながらも得点を重ねるなどして勝利した。

 得意とする速い展開からの3Pを強みとする千葉Jに対し「ペースをコントロールすることができた」と勝因を挙げたデイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)。「ターンオーバーから走らせてしまった」と反省点に挙げたが、速攻からの失点は0に抑えた。テーブス選手はその結果に「まじっすか?0点に抑えることはあまり想定していなかった」と驚きつつ、「ファウルで止めたのもあるが、シュートセレクションや速攻に対して早く戻ったこと、プッシュされているなかで他の選手へのヘルプなどいろいろあるが徹底できたからこそ」とその要因を挙げた。

 さまざまな守備を見せる千葉Jに対しテーブス選手やロシター選手を「判断が良かった」と評価したアドマイティスHC。テーブス選手はダブルチームを落ち着いて対処するなどしたが「特に前半は手ごたえ感じていたが、後半はもう少し時間かけたいときに攻めすぎる、強引に行くところもあったので修正したい」と振り返った。ビッグマンの一人、アルトゥーラス・グダイティス選手を欠いたなか「富樫選手が小酒部に付くことが多かったのでそこを起点に攻めることと、ライアンとセバス(=サイズ選手)のプレータイムが伸びるのも想定内だったので、ペースを落としながらなるべく体力を維持できるように意識した」とも。

 小酒部選手は今季平均18.9点とリーグ4位の得点を挙げている千葉J・富樫勇樹選手を11点に抑えたが、「個人的には結構やられてしまったと思った」と辛口の自己評価で、「明日は今日以上にやってくると思うので受け身にならずにガシガシやりたい」と話した。

 両チームは24日も戦う。

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