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SR渋谷、ホーム開幕戦勝利 復帰のケリー選手「うれしい気持ちをかみしめ」

3000人を越す観客の前でホーム開幕戦を迎えたサンロッカーズ渋谷(黄色のユニホーム)

3000人を越す観客の前でホーム開幕戦を迎えたサンロッカーズ渋谷(黄色のユニホーム)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月8日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で2022-23シーズンのホーム開幕戦を迎えた。

チームが苦しい場面で得点を挙げた小島元基選手

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 試合前には、応援に駆け付けたホームタウン渋谷区の長谷部健区長が「皆で精いっぱい応援していきましょう」とあいさつ。今季から親会社となったセガサミーホールディングス里見治紀社長も登場し、「不安に思われている方も多いと思うが、サンロッカーズは何も変わらない」とアピール。対戦相手となった秋田ノーザンハピネッツの伊藤駿選手は7季SR渋谷に在籍していたが、「セガサミーが手を挙げてやってくれることはチームにとっても良いことだと思うので、もっと発展していけば」とエールを送った。

 伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は、「(ホームの)ファンの前で勝つのは大事」であることから、選手たちには「どちらがインテンシティー高くやり続けられるか」ということを伝えると同時に、「ファンも待ち望んでいただろうし、思わず声が出るようなプレーをするために一人ひとり楽しんでいこう」と声をかけたという。

 ライアン・ケリー選手が「ジャンプボールの時から全員がエネルギーを持って激しくプレーできた」と言うよう、試合開始直前にはベンドラメ礼生選手やジェームズ・マイケル・マカドゥ選手が声を張り上げ気合を入れる姿が見られた。

 ベンドラメ選手の得点で先制したSR渋谷は各選手が高確率でシュートを決め、第1クオーター(Q)から21-11とリードを奪う。第2Qには盛實海翔選手が長距離の3ポイント(P)シュートを沈めたほか、リバウンドからの速攻でケリー選手がダンクを決めるなど場内を沸かすプレーが続く。

 残り2.2秒にはスローインのボールがつながらず、時計が進まないまま攻撃権が双方に行き来した。最後は、伊佐勉ヘッドコーチ(HC)がデザインしたプレーでケリー選手が得点を挙げ45-27で折り返した。ケリー選手は「3Pを打てれば一番良かったが、数秒残っているのが分かっていたのでドリブルをついてフェイクを入れて打った」と言う。伊佐HCは「1点でも積み上げたかったので、ビッグショットだった。勝負強い」と評価した。

 後半序盤はミスも増えるが、途中出場した石井講祐選手が3Pを沈めたり、外国籍選手とのリバウンド争いに絡んだり攻守で存在感を見せる。64-45で迎えた最終Qは、秋田のディフェンスに得点が停滞すると同時にミスやリバウンドから走られるなど点差を詰められるが、逆転は許さず81-70で勝利した。

 試合後「勝ててほっとしている」と話した伊佐HC。「何をするにもボールプレッシャーがキーと話していて、40分間保てたんじゃないか」とディフェンスを評価。チームとして秋田のシュートを6本ブロックしたが、中でも2本見せた西野曜選手については「想定内。ちょっと抜かれても足と高さがあるので自分の長所を存分に出してくれた」とも。

 昨季はヘルニアで1試合の出場にとどまったケリー選手は「1年のブランクを乗り越えて自分が大好きなことをできるのはすごく楽しくて、うれしい気持ちをかみしめている」と復帰を喜ぶ。リハビリ期間はさまざまな人のサポートがあったと言い、「特に妻と子どもたちの存在が大きく、辛い時でも笑顔にさせてくれた」と振り返り、「本当に良くなってきているので、継続してもっと良いプレーしていきたい」と意気込む。

 「渋谷のホーム格好良い。音楽とか以前から好きだった」と言う小島元基選手はSR渋谷のホームデビュー戦で11得点をマーク。第2Qにはチームの得点が停滞したタイミングに連続で得点を重ねたが、「入りがパッシブ(受け身)になっていて、相手がアンダー(=スクリーンの裏を通るディフェンス)をするのも分かっていたので、ここら辺から行こうかと思ったらうまくいった」と振り返った。

 両チームは9日も同所で戦う。

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