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渋谷に酒場「丸山酒場」 コロナ禍で一旦閉店も間借り営業で再出店

「気兼ねなく使ってもらいたい」と話す店主の丸山一生さん

「気兼ねなく使ってもらいたい」と話す店主の丸山一生さん

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 酒場「丸山酒場」(渋谷区神山町、TEL 03- 5738-7083)が7月、渋谷・神山町にオープンした。

「鶏レバーのブリュレ バゲット付」

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 丸山一生さんが手がける同店は、2012(平成24)年に原宿エリアにオープンしたが、新型コロナウイルス感染症流行に伴い2020年7月で閉店。同年11月から、誘いを受けた新宿のビストロ「燕食堂」で週に2、3日程度営業を予定していたが、コロナの影響で酒類の提供が難しくなったため営業できず、同店の調理スタッフとして働いていた。

 コロナ禍が落ち着きを見せつつあったなか、知り合いだった「あったかごはんと珈琲とお酒maruta」のオーナーから誘いがあり、今回、同店が営業していない夜間を間借りしてオープン。アクセス至便で旧店舗の場所からも近く、常連客も足を運びやすいと考えて出店した。席数は16席程度。

 元々飲み食いをすることが好きで料理をするようになった丸山さんが作るメニューは、1日マリネしたレバーとハツを焼きグラニュー糖をかけて表面をブリュレする鶏レバー(バゲット付き、650円)、白ワインビネガーで一晩漬け込むセロリやタマネギ、ニンジンなどの野菜と揚げたサバを合わせる「鯖(さば)の南蛮漬け」(600円)、パスタ(1,000円~)など。オリーブオイルとニンニク、唐辛子で枝豆をいって、しょうゆで塩みを加える「枝豆のペペロンチーノ」(500円)はかつての常連客からの要望もあったメニューだという。

 飲み物は、生ビール(600円)、ハイボール(500円~)、ワイン(600円~)など。丸山さん自身も好きという焼酎(500円~)は各地のものを順次そろえていく。客単価は3,000円~4,000円程度。今後、料理・飲み物共に増やしていく予定。

 丸山さんが音楽関係の専門学校に通うなど音楽が好きなことや、ギャラリーなどが併設された複合スペースに出店していたこともあり、原宿の店舗では音楽ライブやアーティストのパフォーマンスなども行っていた。「コミュニケーションハブになりたい」という思いもあり、同所でもイベントなどを行っていきたいと考えている。

 かつての常連客とは新宿で働いていた際も交流を続けていたこともあり、オープン後も常連客が中心に足を運んでいるという。

 丸山さんは、「おいしい酒や料理は飲食店としては当然として、プラスアルファじゃないが、嫌なことがあったなどマイナスな気持ちで来た人でも変えるころには少しでも気持ちを上げて帰ってもらえることを心掛けている」と話す。「路面ではないので分かりにくいとは思うが、お一人でも気兼ねなく使ってもらいたい。(カウンターやテーブルなどの席があるので)それぞれで、『遊び方』というか、ここの使い方を見つけてもらえたら」と呼びかける。ゆくゆくは「丸山酒場」として独立した店舗での営業も視野に入れる。

 営業日は週により異なり、毎週月曜にSNSで告知する。8月第2週は10日、12日、13日、14日。営業時間は17時~24時。

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