渋谷センター街・バスケットボールストリート（バスケ通り）で7月20日、「渋谷センター街夏まつり」が始まり、同日夕方からBリーグのアルバルク東京やサンロッカーズ渋谷の選手、ねぶた衣装を着た学生ら約90人が参加するパレードが3年ぶりに行われた。

コロナ収束願い、渋谷金王丸をかたどった「ねぶた」装飾

　渋谷センター街では毎年、旧暦の七夕に合わせて来街者が楽しめる夏祭りとして、本場・仙台で職人が手作りした「くす玉」「吹流し」の七夕飾りを取り付けている。新型コロナ感染拡大に伴い、パレードを中止した一昨年、昨年も七夕飾りは継続し、今年もバスケ通り、井の頭通りの街路灯に約60個を飾り付けた。

　3年ぶりにパレ―ドを復活した今年は趣向を凝らし、仙台七夕と同じ東北の祭りの一つである「ねぶた」とのコラボレーション企画も加え、第6代ねぶた名人の北村隆さんが青森で制作した「ねぶた」（横4メートル×高さ2メートル）をセンター街入り口のアーチに装飾する。ねぶたのモチーフは、渋谷の地にゆかりの深い渋谷金王八幡宮（渋谷3）の名称の由来となった武将「渋谷金王丸」が、新型コロナウイルスを鬼に見立て成敗する姿をかたどった。

　開催のあいさつで、渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は「随分コロナで痛めつけられているが、やっとの思いで3年ぶりに開催することができた。（金王丸のねぶたで）コロナを徹底的にやっつけるぞ」と力を込める。

　渋谷駅ハチ公前広場で18時30分に始まった式典では、長谷部健渋谷区長ら関係者のあいさつ、金王八幡宮の神主による祈とうに続き、カウントダウンの掛け声で19時ちょうどに「ねぶた」を点灯。式典後は、本場・青森のねぶた祭りに参加する青森山田学園の学生、渋谷区をホームタウンとするBリーグの渋谷サンロッカーズやアルバルク東京の選手、チアリーダー、渋谷警察署員、渋谷税務署員、渋谷消防署員ら約90人が参加し、渋谷センター街アーチ入り口からマクドナルドのある四つ角間を往復する合同パレードが行われた。折り返し地点であるマクドナルド前でサンロッカーズ渋谷とアルバルク東京のチアリーダーが、切れのあるダンスパフォーマンスを披露し、3年ぶりの夏祭りを盛り上げた。

　七夕の装飾期間は8月9日まで、ねぶたの装飾は8月末まで。