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渋谷ごみゼロ大作戦、清掃活動で収集したゴミでアート作品 ラクマで販売

集まった資源でSDGsの17色のカラーを転写しアート作品として再生した傍嶋賢さんの作品「SHIBUYA Trash And SDGs」

集まった資源でSDGsの17色のカラーを転写しアート作品として再生した傍嶋賢さんの作品「SHIBUYA Trash And SDGs」

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 例年多くの来街者でにぎわう渋谷のハロウィーン翌朝に行っている清掃活動で収集したゴミを使ってアーティストが制作したアート作品の販売が1月8日、楽天のフリマアプリ「ラクマ」で始まった。

ハロウィーン当日の様子を「そのまま詰め込んだ」いなずみくみこさんの再生アート作品「時の煌めき」

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 「ハロウィンごみゼロ大作戦 in 渋谷 実行委員会」が昨年11月1日、ハチ公広場前、宇田川交番前の2カ所にゴミ集積所を設け、街の清掃活動と、ボランティアによるゴミの収集を行った。昨年のハロウィーンに向けてはコロナ禍で仮装や見物などの自粛を呼び掛けたが、人が集まった場合に備え、感染症対策を取ったうえで規模を縮小して活動を行った。

 アート企画の取り組みは今回が初めて。街で見掛けた、アートに使えそうなものを集めて、企画に賛同したアーティスト3組が作品制作に取り組んだ。

 画家の傍嶋賢(そばしま・けん)さんは、集まった資源でSDGsの17色のカラーを転写し、アート作品として再生する「SHIBUYA Trash And SDGs」を制作。どのような廃棄物が出たかを視覚的に伝え、社会課題への意識啓発にもつながる作品にしたという。

 空間装飾・デコレーションを手掛けるプロジェクト「大島エレク総業」の大島望さんはアルミ缶を利用して作品を制作。大島エレク総業が独自に設計し、植物・花をモチーフとした作品に仕上げた。

 ハロウィーン当日も渋谷の街の様子を見守り、そこから受け取った当日の様子を「そのまま詰め込んだ」作品を制作したのは再生アーティストのいなずみくみこさん。作品を通じて、ハロウィーン当日の人の記憶や、それぞれの素材がたどった物語を伝えたという。

 作品は「ラクマ」に出品し、その収益を渋谷の美化活動の資金に充てる。8日に販売が始まったが、既に全品が売り切れた。

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