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生活者参加型まちづくりアプリ「shibuya good pass」来春提供開始へ 博報堂が開発

SIWで構想を発表した博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」吉澤到室長(左)ら

SIWで構想を発表した博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」吉澤到室長(左)ら

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 まちづくりアプリ「shibuya good pass」(ベータ版)の提供が来春、渋谷エリアで始まる。11月13日に渋谷で開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)SHIBUYA」で明らかになった。

WILLERと連携する配車サービス「shibuya good ride」

 博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」が開発を進めている同アプリは、同社と三井物産が共同で進めるまちづくり構想「生活者ドリブン・スマートシティ(=生活者が主役のスマートシティ)」のコア事業。住む人や働く人など「生活者」を中心に据えたまちづくりを行う取り組みで、第1弾として「世界でも有数の」文化・トレンドの発信地でありスタートアップ企業も多いことから、「新たな都市像を発信するのに最適」と判断し渋谷で展開する。

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 キーワードは「みんなでつくるgoodな渋谷」。アプリ内では渋谷区内の企業などが連携パートナーとして参画する約10カテゴリーのサービスを提供。アプリ利用者はサービスを利用したり、街へのアイデアや意見を投稿したりすることができ、それらをスコアとして「見える化」することで、利用者自身が「街を便利にしていくこと」を実感できるようにする。

 提供するサービスは以下の通り。「shibuya good farm」はプランティオ(松濤2)と連携して展開する都市農園の会員サービス。IoTセンサーで作物の状況を把握し、アプリで確認しながら皆で野菜を育て、できた野菜は月1回、近隣のレストランで食べるなどしてコミュニティーづくりを図る。「shibuya good energy」は再生可能エネルギーサービスで、料金の一部は地域の社会活動などに還元される。enechain(神宮前6)が初めてB2C領域に参入し行うサービスで、地域コミュニティー単位で電力共同購入をサポートするリバースオークションも行っていく。

 「shibuya good office」は、好きなオフィスを好きな時に選んで使える月額会員サービス。区内にも複数のシェアハウスを展開するリアルゲイト(恵比寿4)がパートナー企業として提供する。「shibuya good sports」は、渋谷区をホームタウンにする男子プロバスケ・Bリーグの「サンロッカーズ渋谷」「アルバルク東京」、3人制バスケ「3x3」のプロチーム「TOKYO DIME」、サッカークラブ「TOKYO CITY F.C.」と連携することが決まっている。

 モビリティーサービス「shibuya good ride」は11月13日~15日(11時~20時)、テスト運行を行っている。約2キロ圏内の「ちょい乗り移動」に使える相乗り型配車サービスで、エリア内には小型車やマイクロバスなどが走り、アプリで検索・配車すると約10分で配車される。月額定額制(サブスクリプション)で乗り放題となり、買い物や子どもの送り迎え、営業の仕事などでの利用を見込む。同サービスは、高速バスの運行などで知られるWILLER(大阪市北区)と連携する。テスト運行では、SIWの会場4カ所を無料で巡回できるようにしている。

 オープンプラットフォーム「decidim」を活用し、展開予定のサービスへの意見などを集めサービスに生かしていく「shibuya good opinion」の実証実験も行うほか、CAMPFIRE(渋谷2)と連携する「shibuya good idea fund」も開始。地域の企業や市民のプロジェクトをクラウドファンディングで応援する仕組みを構築するサービスで、第1弾として、来季「SHIBUYA CITY FC」に改称する「TOKYO CITY F.C.」のクラウドファンディングを12月に予定している。

 アプリの利用は無料となるが、各連携サービスの利用は月額基本料が掛かる。2021年中に本格的なサービス開始を見据える。

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