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蜷川実花さん、渋谷パルコで「東京」テーマの写真展 「人が東京を表している」

「写っている人たちが東京を表していると感じた」と話す蜷川実花さん

「写っている人たちが東京を表していると感じた」と話す蜷川実花さん

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 写真家・映画監督の蜷川実花さんが「東京」をテーマに撮影した写真展「東京 TOKYO/MIKA NINAGAWA」が6月12日、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)4階のPARCO MUSEUM TOKYOで始まる。

蜷川さん自身「大好き」という渋谷駅前スクランブル交差点の写真も

 蜷川さんの写真集「東京 TOKYO」の刊行記念で、今月1日に営業を再開した同ミュージアムの営業再開後最初の企画となる同展。蜷川さんは「この時期に展覧会ができることは本当に感謝しかないし、できて良かった」と喜びを表現する。

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 東京出身で都内にしか「住んだことが無い」という蜷川さん。「いつか、東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた」なか、「2年前、ふとそのタイミングが来た気がした」と、2018(平成30)年から写真を撮り始めたのが今回の作品になる。

 普段は一眼レフなどを使って写真を撮影しているが、今回はほとんどを「写ルンです」で撮影。「機能の大部分が削られるため、得意技術を封印するかたちでの撮影となった」と言う。これまでプライベートではカメラを持ち歩いていなかったが、今回は「東京で自分のプライベートを撮ると決め」、常に持ち歩いているという。

 この2年で撮影したフィルムは260本に上る。写真集には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令までに撮影した写真を掲載しているが、以降も撮影を続けていると言い、会期中にも写真を増やしていく予定。首都高や東京タワー、蜷川さん自身「すごく大好き」で撮影中「何度も訪れた」という渋谷駅前スクランブル交差点が写っているカットなど風景の写真に加え、蜷川さん自身の「自撮り」写真や息子たちを含め東京で生活する79人を捉えている。

 人物が写っているカットの中には、俳優・斎藤工さん、モデル・水原希子さん、King Gnuの常田大希さん、写真家・森山大道さんなど著名人の姿も見られる。「表に出る仕事をしている方が多いが、私にとっても写っている彼らにとっても日常。私だから撮れたものが多かったのでは。不思議な日常と非日常の狭間みたいなものがうまく写ったと思うし、それがやっぱり東京だと思う」と話す。「コマーシャルな仕事でしか(人物を)撮ったことがなく、何かに載せる目的が無い中で撮るのは初めてで、すごく面白かった」とも。

 ミュージアムのホームページでは、初の試みとして会場内をオンラインで見られるようにした。緊急事態宣言は解除されたが、まだ制約が多い中、蜷川さんは「この状況でなければオンラインでやらなかったと思う。会場に来てもらえない場合はこれからもあるだろうし、オンライン展示をすることで東京じゃない方にも見ていただける。自分にとってもいいチャンスになれば」とポジティブに捉え、「一度会場に来た方は追体験ができるし、来られない方も楽しめるのでは。明るい気持ちを共有したい」と期待を込める。

 撮影を通して、「いろいろなことがミックスされていて、きらびやかな中にストン落ちると闇みたいなものがあるし、ランドマーク的な所もあるが、写っている人たちが東京を表していると感じた。人が集える場をなかなか持てない今、それがすごく切なく、まぶしく感じながら展示をした。写真・東京って面白いなって改めて思えた」と振り返り、「会期が短いので思い立ったらすぐ来てね(笑)」と呼び掛ける。

 会場では、写真集(3,960円)に加えポスターカードセット(1,320円)やA4クリアファイル、2連アクリルキーホルダー(以上660円)などのオリジナルグッズも販売する。

 渋谷パルコの現在の営業時間は11時30分~19時30分(最終日の開催は18時まで)。入場料は一般=500円、学生=400円、小学生以下無料。今月29日まで。

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