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渋谷でパラスポーツの魅力発信「ビヨンドフェス」 競技体験や短編映像上映など

初日にはパラリンピアン・田口亜希さんや五輪メダリスト・篠原信一さんが「ボッチャ」を体験した

初日にはパラリンピアン・田口亜希さんや五輪メダリスト・篠原信一さんが「ボッチャ」を体験した

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 渋谷マークシティ(渋谷区道玄坂1)を中心に10月20日、パラスポーツの魅力を発信する「BEYOND FES渋谷」が始まった。主催は東京都。

「TEAM BEYOND」のカラーや高橋陽一さんのイラストなどを掲出

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 都が昨年11月から展開しているパラスポーツ応援プロジェクト「TEAM BEYOND」の一環として、パラスポーツに触れて関心を高めてもらい、会場での観戦者を増やすことを目的に初開催する大規模なイベント。来街者が多いことや若年層へのアプローチを図り渋谷で展開する。2020年東京パラリンピックでは、パラ卓球、ウィルチェアーラグビー、パラバドミントンが区内の会場で行われる。

 同施設1階に設置するステージでは連日イベントを行う。パラトライアスロンの競技用バイク試乗会、パラアイスホッケー専用そり「スレッジ」に乗ってシュートを打つなどの体験イベントにはそれぞれ、バンクーバーパラのメダリスト上原大祐選手(パラアイスホッケー)、パラリンピック7大会に出場している永尾嘉章(よしふみ)選手(パラ陸上)らパラリンピアンも出演予定。そのほか、渋谷区オリジナルのパラスポーツPR紙芝居、漫画家・ちばてつやさんと里中満智子さんがパラスポーツを題材にした漫画をテーマにしたトーク、パラスポーツを題材としたショートフィルムの上映なども予定する。

 期間中、同館1階入り口や4階・連絡通路のガラス面などに同プロジェクトのメインカラーとして使っている「赤」「青」「緑」の装飾を施すほか、渋谷駅方面に面したガラス張りの外壁には「キャプテン翼」で知られる漫画家・高橋陽一さんが描いたフブラインドサッカーのイラストを掲出。1階のエスカレーター横には、ウィルチェアーラグビーの車いすを使ったディスプレーも用意。4階ではパラスポーツの大会や競技に関するパネルやパラスポーツをテーマにした漫画なども展示している。

 20日に行われたオープニングセレモニーには、3度パラリンピックに出場している射撃選手・田口亜希さん、シドニー五輪・銀メダリストの柔道家・篠原信一さんが出席。篠原さんは、組み合った状態で試合が開始するパラ柔道(視覚障害)を「肌と肌を感じながら試合をする。ダイナミックな攻防、キレのある技が見られる」と紹介し、「渋谷を発信地に(パラスポーツを)隅々まで知ってほしい」と呼び掛けた。田口さんは「パラリンピアンたちが(補助具などを)どう工夫して自分の力を出しているのか、そういう視点で見るのも面白いのでは。いろいろな競技があることやクラス分けがあることなども知ってほしい」とも。田口さんと篠原さんはセレモニー終了後、来街者と「ボッチャ」を体験した。

 11月11日まで。

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