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原宿の浮世絵美術館で「北斎漫画」展 変顔の男や妖怪など描く

「北斎漫画」を中心に紐を解いた状態で絵本を紹介する

「北斎漫画」を中心に紐を解いた状態で絵本を紹介する

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 原宿の浮世絵専門「太田記念美術館」(渋谷区神宮前1、TEL 03-3403-0880)で現在、企画展「北斎漫画~森羅万象のスケッチ」が開催されている。

「変顔」する男や手品を見せる男などユーモラスな姿を描いた作品

 北斎漫画は葛飾北斎(1760~1849)が1814(文化11)年、55歳の時に初編を手掛け、死後の1878(明治11)年に15編で完結した絵本。同館では定期的に北斎の作品を展示しているが、絵本に特化した同展を通して版画でも肉筆でもない切り口で北斎作品の魅力を紹介する。

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 今回、「北斎漫画」1編~14編を中心に、北斎が手掛けた絵本を展示。作品は7つのキーワード別に並べる。ゾウやクジラ、蜂、空想の生物である竜、人魚どを描いた「動物」や、現代でいう「変顔」や「どや顔」のような百面相の男たちの顔、手品を見せる人たちの姿を捉えた「滑稽」、神社の鳥居や寺の鐘楼、上や下、側面から描いた拳銃などを描いた「建築」、皿を割ってしまったことから井戸に身を投げた「お菊」、一芸を披露している天狗などの「妖怪」、山や滝、波、根茎や根も描写した植物などのイラスト「自然」ほか。展示数は約80点。

 北斎漫画を「何のために描いたのか分からないような絵もあり、描きたいものを描いた(北斎自身の)カオスな脳内をそのまま表現しているかのよう」と評する同館主任学芸員の日野原健司さん。各編にテーマなどは無いため、「ジャンル分けして展示することで、北斎の頭の中を分かりやすくのぞけるようにした」と話す。

 「カラフルな浮世絵と比べると漫画は地味でシンプルだが、緻密に描き上げられているところを見ると、北斎の想像力・観察力・描写力を感じられるのでは。知られているが知られていない世界を見ていただければ」と来館を呼び掛ける。

 7月22日(14時~)には担当学芸員が展覧会の見どころを解説するスライドトークを行う。開館時間は10時30分~17時30分(入館は30分前まで)。月曜休館。入館料は、一般=700円、大高生=500円、中学生以下無料ほか。今月28日まで。

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