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表参道に生活雑貨店「中川政七商店」初路面店 創業300年機に、1000アイテム集積

エントランス付近の様子

エントランス付近の様子

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 表参道に1月13日、生活雑貨店「中川政七商店 表参道店」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3409-2260)がオープンした。経営は中川政七商店(奈良市)。

アパレル・雑貨・キッチン用品など約1000アイテムをそろえる店内

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 1716(享保元)年に創業し、今年300年を迎える同社。創業以来、麻織物「奈良晒」を製造している老舗メーカーで、近年は「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げ、工芸をベースにしたさまざまな生活雑貨のSPA業態も展開している。

 かねて表参道エリアへの出店を希望していた中で、オフィスも併設できる物件と出合えたこともあり同所に出店、同屋号初の路面店となる。店舗面積は43坪。店舗設計は、ブルーボトルコーヒーの青山カフェなどを手掛けているスキーマ建築計画(港区北青山3)の長坂常(じょう)さんが担当。場所などを変えられるようにモジュール化した什器は木目とアクリルを採用し、照明は内照式にせず自然光を取り入れるようにしたという。BGMには、インスト・バンド「circe(キルケ)」が、同ブランドの世界観を表現して制作した楽曲を流す。

 約1000種類の商品をそろえる同店。社名を掲げた生活雑貨ブランド「中川政七商店」、テキスタイルブランド「遊 中川」、土産ブランド「日本市」、プラントハンター西畠清順さんと共に今年立ち上げた植物ブランド「花園樹斎」などの自社ブランドをはじめ、同社が主催する展示会「大日本市」に出展する国内各地の工芸メーカー・ブランドの商品などを集積。食品など一部セレクト商品も扱う。同店限定で、自社の靴下ブランド「2&9」、ハンカチブランド「motta」への刺しゅうサービスも行う。

 13代目の中川淳社長は「経営危機や奈良晒自体が途切れてしまいそうになったこともある」と300年を振り返り、「100年後、『工芸大国日本』と呼ばれるように、300ほどある工芸品の産地をいかに残すか。決意の年」と意気込む。「店としての売り上げより、当社が手掛けている全てを知ってもらえる店にしていきたい。『日本の工芸を元気にする』ためのさまざまなことを感じていただけたら」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。同社は同建物2階に東京事務所も構えた。

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