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原宿に伊発老舗ピザ「スポンティーニ」1号店 「揚げるように焼く」厚さ2センチのピザ

カウンター越しにピザを焼く様子を見られる

カウンター越しにピザを焼く様子を見られる

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 原宿の飲食商業施設「CASCADE HARAJUKU(カスケード原宿)」(渋谷区神宮前1)に10月30日、イタリア発老舗ピッツェリア「Pizzeria SPONTINI(スポンティーニ)」の日本1号店「Pizzeria SPONTINIカスケード原宿店」(TEL 03-6434-5850)がオープンする。

「揚げるように焼く」厚さ約2センチのピザ

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 1953年に創業し現在ミラノに8店舗を展開する同店。日本ではイタリアン「リストランテ カビアーノ」(港区南青山5)などを手掛けるJRD(渋谷区神宮前6)のグループ会社J-World Dinerが独占ライセンス契約を締結している。同社佐藤満社長が同店と出合ったのは約2年前で、食べに行った際にインパクトがあったことや焼き方を「面白い」と感じて国内展開を決めた。コアターゲットは20~30代。

 イタリア国外初の出店となる同店。情報発信力から渋谷・原宿エリアを選んだ。店舗面積は65坪。席数は93席(うちテラス席12席)。店舗デザインはブランドカラーの赤と白を基調にシンプルに仕上げ、新築である建物を生かし壁面の一部はコンクリート打ちっぱなし、天井の配管はむき出しのままにした。注文カウンターの奥には約4トンあるというピザ窯を設置し、来店客がピザを焼き上げる工程を見られるようにする。

 創業当初と同じレシピで作る同店のピザは、大豆油をかけて鉄鍋で揚げるように焼き上げ「底をカリカリに仕上げる」ことや、厚さ約2センチ、1ホール50センチ(1ピースは8等分サイズ)というボリューム感が特長。400~500度のピザ窯で5分焼き上げる。同店のシェフはミラノの学校で研修を受けたほか、オープンから1年はイタリアからシェフが派遣される。小麦粉・モッツァレラチーズ・トマトはイタリアから輸入する。

 オープン時のピザは、トマトソースとモッツァレラチーズがのったマルゲリータ(1ピース896円、ホール5,184円)とチーズ無しのマリナーラ(842円)のみで、トッピングとしてアンチョビー(108円)を用意。今後、プロシュートをトッピングするピザやラザニアなどのサイドメニューも扱う予定。そのほか、コーヒーやジュースなどのソフトドリンク(237円~)、ビール(432円~)やイタリアワイン(540円~)などのドリンクを用意する。一部を除きテークアウトも可能。客単価は1,100円ほどを想定する。

 同店オープンのため来日したSpontini Holding社CEOのマッシモ・イノチェンティさんは「ミラノの店舗に来る外国人の中で日本人はとても多い」と言い、「ミラノの人たちは週に2回食べるが、東京は人が多いからたまに来てもらえれば大丈夫」と笑う。

 特長的な焼き方は「ミラノやトスカーナでは歴史が深いと思うが、技術的に簡単にまねができないのであまり海外に出てこなかった」と話し、「味も店の雰囲気もイタリアからそのまま持ってきたので、イタリア的な食生活を感じてもらえたら。東京の人たちはいろいろなものを食べているので受け入れてもらえるのでは」と期待を込める。

 佐藤社長は「ミラノと同じように、子どもから年配の方までリピートいただける店にしていきたい。気軽に本場の味を食べに来てもらえれば」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~23時。同社は11月19日に渋谷モディ店(神南1)がオープンを予定しているほか、来年以降は首都圏から年に2~3店舗の出店を視野に入れる。

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