表参道に新商業施設「GYRE」-ブルガリ、MoMAストアなど集積

表参道に2日、開業した新商業施設「GYRE」外観。ブルガリ(写真手前)はカフェ併設の旗艦店を出店した

表参道に2日、開業した新商業施設「GYRE」外観。ブルガリ(写真手前)はカフェ併設の旗艦店を出店した

  • 0

  •  

 シャネル、ブルガリなど高級ブランドの新型店やMoMA公式ストアなど、話題のテナントが集積した新商業施設「GYRE(ジャイル)」が11月2日、表参道沿いにオープンした。建設地は2006年1月に閉館した旧「エスキス表参道」(渋谷区神宮前5)跡地。

[広告]

 フロアごとに各階層を回転したように積み重ねたユニークな形状の建物には、地下1階から5階(ビルは地下2階、地上5階)までにショップやレストランなど17店舗が集積。設計上の「ずれ」で生じた空間にはテラスを設け、各テラスをつなぐかたちでビルの周囲に階段を配すなど、施設名称の「ジャイル」(渦、回転の意)をそのまま体現した。敷地面積=約1,760平方メートル、延べ床面積=約8,970平方メートル。

 総合プロデュースは竹中工務店が手がけた。同社は旧エスキス閉館後の2006年2月、エスキスの不動産所有者だった日本リテールファンド投資法人(千代田区)から建物と土地賃借権を譲受。デベロッパーとして、新施設のコンセプト立案など企画段階からテナントリーシング、施工などのプロジェクトを一貫して手がけ、ビルが竣工した今年10月付けで同法人に施設を引き渡している。

 ビルは、地下1階=食品物販、1階~3階=ショップスペース、4階~5階=飲食フロアとし、商業コンセプト「SHOP&THINK」に基づく店舗を誘致。伊・宝飾ブランド「ブルガリ」はカフェを併設した旗艦店を1~2階の2フロアで展開。1階には旧エスキスから引き続き出店する「シャネル」も店を構える。2階にはパリコレクションにも参加するファッションブランド「メゾン・マルタン・マルジェラ」が出店するほか、独自イベントスペース「eye of GYRE」も開設した。

 3階は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の米国外初進出となるミュージアムショップ「MoMA Design Store」ほか3店が出店。飲食フロアに出店するのは、日本初上陸となるパリのフレンチビストロ「ル・プレヴェール」(4階)や、高級鉄板料理「うかい亭」(5階)ほか和食やポルトガル料理など全5店。地下1階には、瓶詰食品などを提供する「セルフィユ」やオーガニックフード店「シナグロ」など5店舗が出店した。

 2階イベントスペースでは現在、竹中工務店と共同で設計を手がけたオランダの建築事務所「MVRDV」による企画展を開催。同ビルの模型や過去の作品などを今年いっぱい展示している。

GYRE関連記事(シブヤ経済新聞)-ブルガリ、カフェ併設の旗艦店関連記事(シブヤ経済新聞)-「MoMA」ミュージアムショップ日本1号店関連記事(シブヤ経済新聞)-エスキス表参道、建て替えのため閉館

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース