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渋谷でイベント「超福祉の学校」 体験型展示やシンポジウムなど

昨年開催時の様子

昨年開催時の様子

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 フォーラムイベント「超福祉の学校@SHIBUYA 2025」が10月28日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階の「8/」を中心に始まる。主催はNPO法人ピープルデザイン研究所(千駄ヶ谷1)、文部科学省、渋谷区、丹青社などが共催。

昨年開催時の展示・体験コンテンツの様子

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 障害の有無にかかわらず共生社会を目指そうと2018(平成30)年に開始。2020年までは「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」期間内に開催。2021年以降は、名称を新たに開催している。「従来の福祉のイメージ」を刷新し、新たな福祉の在り方「超福祉」の発信を図る「重要なイベント」として位置づける。

 体験型展示空間「超福祉の図書館」はギャラリー「8/CUBE」で展開。インクルーシブな「室内型公共空間」の在り方を提示し、視覚・聴覚・触覚・固有受容覚(体の位置や動きを感じる感覚)、前庭覚(体の傾きや動きを感じる感覚)の五感を刺激するコンテンツを用意する。

 デンマーク発のICT教育システム「wizefloor」は、プロジェクターで床に投影する映像に手や足で触れて学習ゲームを解いたり、感覚遊びしたりできる。「Braille Neur」は、点字と文字が一体になったユニバーサルな書体。「YU-MO」は聴覚障害者が制作した指文字を解読するコンテンツ。「ミュージックパッド」は踏んで演奏できるマット。触覚で情報を伝えることを目的にした3Dプリンターで印刷した3D模型や立体地図を展示するほか、点字付き絵本・布絵本など触れたり見たり聞いたりする読書バリアフリーを紹介。並べたり積んだり登ったりすることができる大型積み木の遊具「グランドハニカム」の体験なども。コンテンツは日により異なる。

 今月31日からイベントスペース「8/COURT」で展開するシンポジウムは、計18本。「スナックじりつ」は、「自立」と「自律」の違いについて語り合う。11月に東京を中心に開催される耳が聞こえないアスリートたちが出場する国際スポーツ大会「デフリンピック」に向けたデフアスリートのトークショー、障害のある若者と現役大学生が「インクルーシブ」や「共に学びたい内容」などについて考える交流会なども予定する。

 開催時間は、展示・体験=11時~20時(最終日は18時まで)、シンポジウム=11時~20時30分(最終日は18時30分まで)。参加無料。11月4日まで(シンポジウムは同3日まで)。ユーチューブでのライブ・アーカイブ配信も行う。

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