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サンロッカーズ渋谷、長崎に敗戦 追い上げも「終始向こうのゲーム」

長身を生かしてリバウンドなどで存在感を見せたトーマス・ウェルシュ選手(写真中央)

長身を生かしてリバウンドなどで存在感を見せたトーマス・ウェルシュ選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月18日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で長崎ヴェルカ(以下、長崎)と対戦した。

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 攻守でアグレッシブな長崎に対しミスが見られ、立ち上がりから追う展開となったこの日。野崎零也選手(崎は立つさき)のアタックからインサイドのトーマス・ウェルシュ選手、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手のアタックに合わせたトロイ・マーフィージュニア選手のアリウープダンクなどで得点を動かす。ウェルシュ選手が長崎のシュートをブロックする場面も見られるが、14‐29とリードを許す。

 第2クオーター(Q)は、攻撃の起点となる選手にダブルチームなどを仕かける長崎に対し、田中大貴選手が「ボールをつなげればアウトナンバーでオープンができる」と、スクリーンを使ったプレーからショートロール(スクリーンをかけた選手が高い位置で止まること)を狙うなど、得点をアシスト。一方で、「ボールを入れるまでの過程でプレッシャーをかけられ、うまくギャップが作れなかったり、ユーザーがボールを持ちすぎて時間がなく難しいシュートになったりする状況が結構あった」と、ボールを回せずに攻撃が組みたてられなかった点も指摘した。

 29‐47で迎えた後半。ドンテ・グランタム選手の好守からの速攻、連続の3ポイント(P)シュート、ジョシュ・ホーキンソン選手とウェルシュ選手のオフェンスリバウンドからの得点など、序盤で1桁点差に詰め寄った。54‐64で迎えた最終Qは、ミスから得点を許すなど流れをつかみきれない。ミスマッチを起点にボールを回しベンドラメ礼生選手が3Pシュートを決めたほか、ホーキンソン選手、ディディ・ロウザダ選手も連続で3Pシュートを決め追い上げたが、76‐85で敗れた。

 長崎のフィジカルやプレッシャーに対し、「後半はアジャストできた」としながらも、前半でリードを許したことを敗因に挙げたカイル・ベイリーヘッドコーチ(HC)。速攻を思うように止められなかったが、「長崎は全員が走るし、ボールハンドリングも1対1もでき、常に動き回る。こういうチームにはどれだけ慣れて対応できるかが重要だった」と振り返った。

 攻撃面では前半は3Pシュートを1本も決められなかったが、「前半は躊躇もしていたしタフなシュートも打っていた」と言い、15本中11本を決めた後半は「自分たちでいいシュートを作り出せた」と話した。

 長崎の選手ラインアップに合わせてスタートで出場したウェルシュ選手。長崎は最長身の選手が206センチで、213センチのウェルシュ選手は高さで分があった。「アドバンテージとして生かして、チームを助けるために取り組みたい」と、リバウンド13本と強さを見せたが、「まだまだ良くなっていけると思っているのでフォーカスしていきたい」と向上心を見せる。

 プレシーズンの試合では思うように得点を挙げられなかったが、開幕後は1試合平均で約12点を挙げている。「これまではインサイドの強みを出すプレーが多かったが、このチームのシステムはそれだけではいけない。そこにアジャストできたかが違う」とその要因を挙げた。新加入したこともあり「(仲間と)お互いを分かっていなかった」ことにも触れ、「良くなっていくことに専念し、コーチからの信頼も得ていかないといけない」と続けた。

 「終始向こうのゲームだった」と振り返った田中選手。新チームとなり「選手もハドル組んだりしゃべったり、なんとかいいチームを作ろうという意識は持っている」とチーム状況を明かしつつ、「今日も相手がミスしてくれて、自分たちの速攻なのにワイルドに行きすぎて逆速攻をくらうなど、精度の低さはある。やりながらステップアップしていかないといけない」と話した。

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