
魚の切り身などをあえたハワイ料理「ポケ」などを提供する「TAKAMIYA’S FISHERMAN FRESH POKE +Sweets(タカミヤズ・フィッシャーマン・フレッシュポケ・アンド・スイーツ)」(渋谷区広尾5、TEL 03-5422-7662)が9月25日、広尾商店街にオープンした。
店主の森井さんは「母の実家が代々網元」と言い、マグロのはえ縄漁やカツオの一本釣り漁の船主として長年魚を捕ってきた縁から、2019年に明治神宮野球場近くにマグロ専門店「神宮前 高宮」(神宮前2)を出店。今回、同店を広尾と代々木上原の2店舗に分ける形で、移転リニューアルした。代々木上原の店は「TAKAMIYA’S FISHERMAN FRESH POKE Ahi Center(アヒ・センター)」(西原3)として営業する。
マグロなどの鮮魚を角切りにし、しょうゆやごま油などであえて食べる「ポケ」について、森井さんは「ハワイ近海で捕れる新鮮なアヒ(主にキハダマグロ)を使い、現地で古くから親しまれてきた料理で、移民たちによって進化を遂げ、現在の姿になった。祖父の代にハワイとの取引が始まったのを機に、私たちもそのことを見て、聞いて、食べて、知ってきた」と話す。
出店した広尾は森井さんの地元でもあり、商店街に面した店舗は、来店客がショーケースをのぞきながら、好みやその日の気分でポケボウルをカスタマイズできる「ハワイアンスタイル」の店にした。店舗面積は19.18平方メートル。内装はシンプルなデザインにまとめた。テイクアウトがメインだが、イートインも店内外に各3席を設ける。
主力のポケボウルは、「シグニチャー」(Rサイズ1,930円、Lサイズ2,720円)、「まぐろしょうゆポケボウル」(同1,580円、同2,370円)などを用意。ベースは、ご飯かサラダ、ご飯とサラダの「ハーフ&ハーフ」から選び、ポケは「まぐろしょうゆ」「まぐろ味噌(みそ)」「まぐろ塩」「まぐろスパイシー」「サーモンしょうゆ」「ガーリックシュリンプ」の中から2種類を選ぶ。トッピングは、アボカドやゆで卵、とびこ、豆腐などを取りそろえる。
マグロは、「サシミ・グレード」と呼ばれる鮮度の高いものを使い、「ハワイのローカル仕込みの味付け」とこだわりを明かす森井さん。「広尾はファッションに敏感で健康意識の高い人たちが集まり、外国人も多く住む街」と、自身の地元とポケの「相性の良さ」を分析。「魚やハワイが好きで、ヘルシー志向でおいしいものが好きな人々」にターゲットを定め、開店から2週間以上がたった現在は、20~60代以上の幅広い客層が訪れていると言う。
営業時間は11時~18時(変動あり)。