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渋谷の現代アート美術館で2回目のコレクション展 6フロア異なるテーマで

ジェームズ・タレルさんんお「Boris」

ジェームズ・タレルさんんお「Boris」

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 渋谷・キャットストリート沿いの現代アート美術館「UEASHIMA MUSEUM」(渋谷区渋谷1)で6月21日、第2回コレクション展「創造的な出会いのためのテーマ別展示」が始まった。

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 昨年4月に開館した同館は、館長で実業家・投資家の植島勘九郎さんの現代美術コレクション「UESHIMA MUSEUM COLLECTION」700点超の中から、テーマに沿ってセレクトする作品を展示している。

 3月まで金沢21世紀美術館の館長を務めていた長谷川祐子さんをキュレーターに迎え、「より多様な現代美術の表現と鑑賞者のユニークな出合いを促す」ため、地階~地上5階にわたり、フロアごとに異なるテーマを設定し作品を展示する。

 地階「宇宙と重力」では、惑星の肖像を通して「途方もない時間と空間」を体現するロバート・ロンゴさんの「惑星シリーズ」などを展示。路面階となる地上1階は「都市とポップ」をテーマに、アンディ・ウォーホルや草間彌生さん、奈良美智さん、葛飾北斎、バンクシーなどの作品を紹介する。

 同2階は長期インスタレーションを除き刷新。ゲルハルト・リヒターさんの作品群で構成する中心スペースなどを展開。新たに、ジェームズ・タレルさんの常設展示室を設け、インスタレーション作品「Boris」を常設展示として公開している。

 同3階は幾何学的な抽象絵画を並べる「幾何と内省のコンポジションー常温の抽象」フロアで、鑑賞者の感情の高ぶりを抑え、内省的な思索へと導く。同4階「ナラティヴと色彩のアウラ」では、アフリカの作家などさまざまな国のアーティストの「個々の生や歴史の語り(ナラテイヴ)」を表現した具象作品の中に、「色彩の気配(アウラ)」を捉えた抽象作品を混ぜる。

 最上階では、赤やピンクなどのガラスが連なったジャン=ミッシェル・オトニエルさんの「pink Lotus」、オノ・ヨーコさんと故ジョン・レノンを題材にした水戸部七絵さんの「remember love」など愛を主題にしつつ「現代的感性」をまとわせた作品など、「複雑な情動が、物質とイメージの絡まり(エンタングルメント)として」表現される。

 開催時間は11時~17時。入館料は、一般=1,800円、中高生=500円、小学生以下無料。月曜休館。

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