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TWSで「わくわくSHIBUYA」展-未来美術家・遠藤一郎さんコーディネート

人同士のつながりを通じて集まった作品を展示する「わくわくSHIBUYA」。写真は同展をコーディネートした「未来美術家」遠藤一郎さん

人同士のつながりを通じて集まった作品を展示する「わくわくSHIBUYA」。写真は同展をコーディネートした「未来美術家」遠藤一郎さん

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 トーキョーワンダーサイト(TWS)渋谷(渋谷区神南1、TEL 03-3463-0603)で現在、「未来美術家」の遠藤一郎さんがコーディネートする企画展「わくわくSHIBUYA coordinated by 遠藤一郎」が開催されている。

同時開催「荒川智則個展」で展開する生ドラマの撮影場所

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 1979(昭和54)年静岡県生まれの遠藤さんは、ミュージシャンやDJ、デザイナー(多摩川カジュアル)、絵画、映像など多岐にわたり活動。車体に「未来へ」と描かれ、各地で出会った人々がその周りに夢を描いていく「未来へ号」で車上生活をしながら各地を走り、「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続けている。

 芸術フェスティバル「別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界」で、別府市内のアパートや公園を使い開催したグループ展「わくわく混浴アパートメント」をきっかけにスタートした「わくわくプロジェクト」は、アーティストたちが表現者としての意思を共有し、文化発信していくことを目的に展開している「アートによって人と場をつなぐ」プロジェクト。これまで、京都や大分県別府市、千葉県柏市などで開催してきた。

 TWSが若手実力派アーティストを紹介するシリーズ企画展「TEAM(チーム)」の第17弾として開催する同展。有名・無名・才能・国籍・貧富・立場を問わず誰もが参加できるのが特徴で、当初は遠藤さんが知人・友人に声をかけ参加者を募り、その人がまた別の人を誘い、参加者の輪が広がっている。会場へ直接作品の持ち込みも可能で、現段階でエントリー数は190組を超え、展示が完了している作品は130点以上に上る。

 作品は写真や絵、立体、映像などで、出品者も高校生から50代まで、北海道や九州在住の人など幅広い。陶芸部に所属する高校生が自身の祖父の顔を作った作品やキャンディー「純露」を使った作品、鉛筆で用紙を塗りつぶす「DRAWING/SCULPTURE」(勝正光さん作画)などが会場の壁面から床、階段などに並ぶほか、2月には遠藤さんの作品「せーの!」も展示予定。

 遠藤さんは現在、「大遠藤一郎展『未来へ』」として、「わくわくSHIBUYA」を含む6つの展覧会(1つは既に終了)を開催中。「TOKYO CULTUART by BEAMS」(神宮前3)などで映像や写真、遠藤さんが美術誌「美術手帖」で連載中の「愛と平和と未来のために」の過去2年分の原画などを展示している。

 「同じもの・無駄なものは何一つもなく、知らない人(の作品)ばかりだが、(見ていて)ワクワクする。人や作品など何かがここから次につながれば」と遠藤さん。「人や作品に出会うこと、受け入れ合うこと、行動を起こすことが大事。そこから何かが広がっていく。好きなこと・興味があることに向かっていけばいい。誰もがワクワクする気持ちを持っていることに気付いてほしい」と話す。

 開館時間は11時~19時(入場は閉館30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜)。入場無料。2月13日まで。同館では「チーム」の第16弾として「荒川智則個展 presented by カオス*ラウンジ」も同時開催。毎週土曜日には同館からドラマ「1983年の荒川智則」を「ニコニコ生放送」で配信する(29日は配信なし)。

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