明治神宮外苑エリアの再開発事業「明治神宮外苑地区まちづくり」の一環となる多目的ラグビー場「新秩父宮ラグビー場(仮称)」が、2月3日に着工した。事業主は鹿島建設を代表企業に三井不動産、東京建物、東京ドームの4社で構成する秩父宮ラグビー場。
同エリアは、1926(大正15)年に完工した明治神宮野球場、1947(昭和22)年に完工した秩父宮ラグビー場、1954(昭和29)年に完工・1990(平成2)年に改築された東京体育館などが整備されているほか、黄葉スポットとして知られるイチョウ並木など緑豊かなエリアとしても知られる。
スポーツ施設の老朽化への対応や競技の継続、イチョウ並木をはじめとする景観の保全などを目指す同事業。明治神宮球場と秩父宮ラグビー場は、現在行われている競技の継続性を配慮しながら段階的に整備を進める方針で、ラグビー場は最初に着工する施設となる。副名称(ネーミングライツ)は、トップパートナーであるSMBCグループにより「SMBC Olive SQUARE」に決まった。
新秩父宮ラグビー場は神宮第二球場跡に位置。計画敷地面積は3万4437.54平方メートル(第2期整備後は4万3476.27平方メートル)。高さは地下1階~地上8階建てで46.25メートル。延べ床面積は7万2957.17平方メートル。
屋根の高さを抑え、軒高を国立競技場(MUFGスタジアム)や明治神宮聖徳記念絵画館と同程度にする。上部を垂直方向に分節した傾斜屋根にすることで「圧迫感を感じさせない」外観デザインに仕上げる。
「日本初」の屋内全天候型ラグビー場で、東西のスタンドを均等にする「ダブルメインスタンド」、フィールドコーナー部から試合を観戦できる「ラグビータワー」、フィールドと同レベルの「フィールドバー」などの観客席、VIPラウンジなどを用意。50メートル×12メートルのビジョンを設置するなど、ライブやコンサートを中心としたイベントにも対応する。ラグビー利用時で約1万5000人、イベント開催時で最大約2万5000人を収容する。
2期工事として南側広場を整備する。南側開口部を開放し、フィールドから広場までが連続した空間を作り、隣接する国立競技場や明治神宮と連携。敷地内の存置樹木は「最大限」保存するほか、敷地内の新植樹は外苑創建時に植樹された樹種の中から選ぶ。北側には、日本のスポーツの歴史や価値を発信する博物館機能を設け、周辺の文化施設と連携する文化交流拠点を目指す。
2030年5月に開業予定(以降2期工事に着手)。建設後は、日本スポーツ振興センターに施設などの所有権を移し、同社が公共施設などの運営権を取得。運営・維持管理を30年間行う。