奥渋エリアにカフェラテ専門店「ESPRESSO BON(エスプレッソ ボン)」(渋谷区神山町)がオープンして、1月20日で1カ月がたった。
場所は、神山商店街から一本入った通りにあるビルの半地下で、約3.6坪のコンパクトな空間。「カフェラテが大好き」というフォトグラファーの大藪さんが、写真の仕事と並行して開業した。
大藪さんは、同店近くの撮影スタジオ「松濤スタジオ」に3年間勤務。独立後も奥渋エリアによく足を運んでいたところ、同じテナントで昨夏まで営業していたカフェラテ専門店「THE LATTE TOKYO(ザ・ラテトウキョウ)」の撤退を知った。「常連として通っていた店がなくなると聞き、20代の頃からいつか店を持ちたいと思っていたこともあり、居抜きで店を出すことにした」という。約半年間の準備を経て、自身の店を開いた。
店の外に椅子を並べるが、イートインはなく、ドリンクはテイクアウトで販売する。主力となるカフェラテ(600円)は、清澄白河に焙煎(ばいせん)所などの拠点を置く「ファーストクロップコーヒー」の豆と、北海道「函館牛乳」の牛乳を使う。ダブルショットがベース(シングルに変更も可能)で、「コーヒー豆の味がしっかりしている」と大藪さん。「今は冬なので、甘さがぐっと引き立つようなコクのあるブラジルの豆を使っている。春になったら少し軽やかにしようかなとも思っている」と話す。
ラテは、バニララテやキャラメルラテ、ヘーゼルナッツラテ(以上650円)なども用意。カフェモカ(700円)、ホットチョコレート、抹茶ラテ(以上600円)などもそろえ、フラッペなどのメニューは今後提供していく予定だという。デカフェやオーツミルクへの変更は50円追加。
「チーズクッキー」(600円)などの菓子類は、大藪さんがファンで「一時期アルバイトをしていたこともある」という中野のパン店「きくちぱん」から仕入れる。
自身がフォトグラファーであることから、店内には「写真」の要素も随所に展開。「スタジオのような白い明るい雰囲気にしたかった」と言い、ショーケースの中には友人の写真集などもディスプレーし、販売も行う。ドリンクを入れるオリジナルの紙カップの一部には写真をプリントしている。「今後はステッカー写真集などを作ったり、ギャラリーのように使ったりしたい」と、フォトグラファーならではの展望も明かす。
店舗スタッフについても、「アシスタントや後輩の応援も兼ねて、スケジュールが空いた日に働ける、理解のあるバイト先になれたら。作品発表の場にもしていきたい」と、サポートする姿勢を見せる。
現在は「オープンできる日がまだ安定していないので、プレオープン中」。店を開けてから1カ月がたち、客層は「近隣の住民と会社員が多く、年齢は30~50代。若い世代の方たちがSNSを見て来てくれることもある」と振り返る。
営業時間は10時~18時。営業日はインスタグラムなどで知らせる。